松坂大輔投手は果たしてドラゴンズで復活できるのか - 日刊野球ネイション

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松坂大輔投手は果たしてドラゴンズで復活できるのか

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松坂大輔投手の中日ドラゴンズ入りが決まった。野球ファンの間では賛否両論あるようだが、筆者個人としては移籍先が決まらないことはないだろうと考えていた。特にドラゴンズには西武時代の面倒見役であったデニー友利氏の存在があったため、中日入りを予想していた西武時代の松坂投手を知る西武ファンは少なくなかったと思う。


「ドラゴンズで活躍することがホークスへの恩返し」という趣旨の言葉を松坂投手は語ったのだが、これに異を唱える野球ファンは多いようだ。ホークスでは3年間で推定12億円の報酬を得たわけだが、ホークスでの松坂投手は肩痛によりほとんど投げることさえ適わなかった。そのためもしドラゴンズで活躍をしたら、それはホークスへの裏切りになると考えるファンが多いと言う。

ホークスは昨オフ、松坂投手に対しリハビリ担当コーチへの就任をオファーした。しっかりと投げられるようになったらまた支配下選手登録をするという条件で。このオファーは斉藤和巳投手にかつて出された条件に似ていた。斉藤投手と言えば、松坂投手が最も尊敬している現役ピッチャーの一人だった。だが斉藤投手が再び支配下選手登録されることはなかった。

松坂投手はその時の斉藤投手のことをよく知っている。一度コーチ就任のオファーを受けてしまえば、選手としての情熱が薄らいでしまう、松坂投手はきっとそう考え、ホークスからのコーチ就任オファーを断腸の思いで断ったのだろう。松坂投手だって、ホークスからのオファーを無下に断ったわけではないはずだ。

松坂大輔投手がライオンズに加入した頃、森繁和監督はライオンズの2軍投手コーチだった。松坂投手のことをよく知る森監督だからこそ「大輔に花道を作ってやりたい」と考えたのだと言う。いや、本来であればそれは西武球団の役割だ。松坂投手がレッドソックスに移籍した際、西武球団には60億円もの移籍金が支払われている。そして松坂投手がライオンズにもたらした勝利も数え切れない。

もちろん課税後に残るのは30億円程度だが、それでもそれだけのビッグマネーをもたらしてくれた松坂投手に対し、西武球団には花道を用意する責任があったと筆者は考えている。もしまた松井・松坂コンビを西武ドームで見られるのだとすれば、ファンが西武ドームに足を運ぶ回数も増えただろう。

中日球団は年俸1500万円+インセンティヴで松坂投手と契約を結んだ。背番号は99。9+9=18ということで選ばれた背番号らしい。18と言えばライオンズ入団以降、松坂投手の代名詞とも言える背番号だ。

松坂投手が再び二桁勝利を挙げることは難しいだろうし、森監督自身そんなことは望んでいないと言う。だが松坂投手がドラゴンズに加入するメリットは大きい。2011年以来優勝から遠ざかっているドラゴンズに於いて、百戦錬磨の松坂投手が持つ経験値はまさに生き字引となる。この点はホークスに於いての松坂投手の存在意義とは大きく異なる。

現時点で松坂投手は6割以上の力で投げることができ、肩に対する大きな不安もなさそうだ。これがキャンプを経て8割以上の力で投げられるようになれば、谷間の先発やロングリリーバーとしての立ち位置を掴むこともできるはずだ。

ホークスには工藤公康監督という、松坂投手の肩痛に対して理解のある監督の存在があった。だが常勝球団を率いる工藤監督の場合、理解はあってもそれ以降は松坂投手に任せて放任するしかなかった。だがドラゴンズでは違う。森監督、デニー友利氏だけではなく、土井正博コーチも西武時代の松坂投手を知っており、彼らはきっと松坂投手を実際にサポートしてくれるはずだ。

これだけ長くリハビリを続けた松坂投手だが、リハビリ中の選手というのは想像以上に孤独を感じてしまう。リハビリが長引くほど選手としての情熱は薄らいでしまう。ホークスでのコーチ就任もそれを恐れて断ったはずだ。だからこそ森監督をはじめとし、松坂投手が孤独にならない環境を提供してくれるドラゴンズは、今の松坂投手にとって最適の球団なのかもしれない。

筆者は今も変わらず松坂大輔投手の復活を信じている。200勝という目標はほとんど潰えてしまっているが、しかし可能性がなくなったわけではない。マウンドで投げられるようになれば、残り36勝は決して不可能ではない。松坂投手には200勝という目標を諦めることなく、200勝達成記念ボールを恩師東尾修氏に約束通り手渡しに行ってもらいたい。それこそが筆者が最も望んでいることだ。

2018年01月24日

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