ウィンターリーグで4試合で2.70と好投を続けた松坂大輔投手 - 日刊野球ネイション

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ウィンターリーグで4試合で2.70と好投を続けた松坂大輔投手

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プエルト・リコのウィンターリーグに参加していたホークスの松坂大輔投手が、現地での最終登板を投げ終えた。最終的には4試合で20イニングスを投げて0勝3敗という結果ではあったが、防御率は2.70と悪くなく、味方の援護点も少なかったことを踏まえれば内容的には良かったと評価していいのではないだろうか。


ウィンターリーグと言えば松坂投手と共にライオンズで活躍したアレックス・カブレラ選手がまだ現役選手としてプレーをしているが、今季はヒットを1本しか打てておらず、状態はあまり良くはないようだ。ちなみにカブレラ選手が出場しているウィンターリーグはベネズエラで、松坂投手がプレーしていたリーグとは異なる。

話を松坂投手に戻すと、松坂投手がプレーをしていたカロリナはリーグ5チーム中4位とあまり勝てていない。フェリチアーノ監督も37歳で、日本の学年で考えると松坂投手よりも僅かに1学年上なだけだ。だがリーグとしては決してレベルが低いわけではない。マイナーリーグに所属していたり、メジャー経験者という選手が大半で、恐らくアメリカの3Aに近い実力を持ったリーグなのだと思う。

その中で松坂投手は20イニングスで2.70という防御率を残したのだから、結果としてはかなり上々だったと筆者は感じている。そしてピッチャーとしてのタイプも、ライオンズ時代とはまったく変わっているという印象だ。

ライオンズ時代は唸りを上げるようなストレートとスライダーを武器にしていたが、現在の松坂投手はツーシームを武器にしたピッチャーに変身している。ライオンズ時代のように三振を数多く奪るピッチングではなく、内野ゴロや内野フライを打たせてアウトを増やすというタイプに変わっている。松坂投手も来季は37歳となる。さすがにもうストレートで力勝負を挑めるような年齢ではないのだろう。

筆者は現在の松坂投手に対しひとつ大きな懸念を持っている。それは大きなインステップによって投げているという点だ。インステップというのはつま先を内側に向けてステップする投げ方で、メジャーリーグではレッドソックスのデイビッド・プライス投手がインステップピッチャーとして有名だ。

だがインステップにしてしまうと股関節の動きが制限されてしまい、その分肩関節の水平内転を大きく取らなければボールを投げられなくなる。平たく言えば肩関節を大きく動かさなければならないということだ。股関節を上手く使えれば肩関節を使う必要がなくなり、ボールを投げても肩への負荷はそれほど大きくはならない。だがインステップにしてしまうと肩の動きが大きくなってしまい、投球時の肩への負荷は大きくなってしまう。

ホークスに移籍して以来肩痛に苦しんでいる松坂投手だけに、筆者はこの点を心配しているのである。松坂投手は肩痛さえなければ今でも普通に10勝はできる投手だ。それこそチームメイトの和田毅投手と最多勝争いをすることもできるだろう。

松坂投手は元来股関節が硬いピッチャーだ。もしかしたらそのアスリートとしては硬い股関節をあえて使わないように、インステップにして股関節をロックさせているのかもしれない。そのあたりの意図は松坂投手本人に聞いてみなければわからないが、肩への負荷を抑えるためにはストレートステップに戻した方がいいのではないかと筆者は考えている。

それでもプエルト・リコでは4試合をしっかりとした形で投げることができた。そういう意味では今年の夏と比較しても状態はかなり良くなってきているのだろう。4試合目に関しては松坂投手自身かなり感触が良かったようで、7イニングスを投げて被安打3、失点1という好投を披露している。味方の援護がなく勝ち投手にはなれなかったが、勝ち投手になっても不思議ではない素晴らしいピッチング内容だった。

球数に関してもライオンズ時代は100球以上は当たり前で、完投をすれば150球近く投げることもあった松坂投手だが、この4試合目は7イニングスで88球しか投げなかった。1イニングス平均12.5球で、理想とされる15球より2.5球も少ない。球数という意味では肩への負荷は大幅に減ったことになる。

あとは92日後に迫った2017年プロ野球開幕に合わせて、ここからさらにどれだけ状態を上げていけるかだろう。開幕投手になる可能性はほとんどないとは思うが、しかし開幕ローテーションには入ってもらいたいと筆者はファンとして期待している。そして同学年である和田毅投手と共に二本柱を形成し、ホークスの投手陣を力強く牽引していってもらいたい。

2016年12月29日

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