怪我をしないことを最優先にしたい4番候補の柳田悠岐選手 - 日刊野球ネイション

柳田悠岐,松田宣浩

怪我をしないことを最優先にしたい4番候補の柳田悠岐選手

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今オフもホークスの選手数名がグアムでの合同自主トレに励んでいる。松田宣浩選手、柳田悠岐選手らが中心となり、その姿をメディアに公開してくれている。昨年はこの中に松中信彦選手の姿もあったわけだが、残念ながら松中選手の現役続行は2016年シーズンを前にして叶わぬものとなっていた。


気温の高いグアムでの自主トレのため、選手たちはシャツを脱いで走ったり打ったりしている。その姿を見るとまさにアスリートの体であり、一昔前のプロ野球選手の一般的な体と比較をすると、まるで別次元だ。本当に過酷なトレーニングをしているのだということがファンにも強く伝わってくる。

柳田選手などは現在炭水化物を抜き、体脂肪をダイレクトで燃焼させるという取り組みを行っている。恐らく管理栄養士の指導のもとで取り組んでいるはずだが、炭水化物を抜く際のデメリットを知った上で取り組むのであれば問題はないだろう。ただしプロテイン(タンパク質)の過剰摂取には気をつけて欲しいところだ。

炭水化物を抜き、過度なタンパク質摂取が続くと内臓への負担が大きくなる。未成年選手がプロテインに頼りすぎ、徐々に内臓機能を低下させていき、高校・大学という年代で怪我をしやすくなったり、回復力が低下してしまうという事例は数え切れないほどある。

プロ野球選手の場合は管理栄養士の指導のもと、適切な方法で取り組んでいるだろうから問題はないと思うが、それでも過剰なタンパク質摂取は内臓への負担となることは間違いない。柳田選手にしろ松田選手にしろ、怪我が少ないタイプの選手ではないため、そのあたりにも気をつけてもらいたいというのが正直な意見だ。

ちなみに西武ライオンズの黄金時代を率いた広岡達朗監督は、選手に対ししきりに野菜を食べるようにと指導していた。タンパク質の過剰摂取は体内の酸化を助長してしまうわけだが、その酸化を防ぎ、さらには糖質の吸収をなだらかにしてくれるのが野菜の存在だ。80年代はまだ栄養科学を理解する選手も少なかったため、広岡監督の指導を理解できない選手も多かったようだ。だが栄養科学を理解すると、広岡監督の指導がどれだけ適切だったのかがよくわかる。

松田選手にしろ、柳田選手にしろ、怪我さえしなければ素晴らしい成績を残すことのできる選手だ。だからこそただ体を強くするというだけではなく、体の内側(内臓)から怪我をしにくい体づくりを目指してもらいたい。それが実現されれば、柳田選手が憧れる糸井嘉男選手のような年齢を感じさせない超人的な選手になっていくこともできるはずだ。

ホークスではまだ内川聖一選手が4番を打つことが多いわけだが、内川選手も今季は35歳という年齢を迎える。そろそろ主砲の世代交代の時期を迎えているホークスであるわけだが、次世代の4番候補はもちろん柳田選手ということになるのだろう。トリプルスリーを達成し、走力もあるため3番での起用は現時点では理に適っているが、しかし行く行くはホークスの、そして日本代表の不動の4番打者へと進化していってもらいたい。

だがそのためにも柳田選手の敵はやはり怪我だ。昨年の日本代表強化試合にも召集された柳田選手ではあったが、右肘関節炎のため辞退してしまっている。WBCを戦うチームにはホークスの野手陣からは内川選手と松田選手が召集されているわけだが、ここに柳田選手が加わっていないというのは寂しい限りだ。トリプルスリーを達成できるレベルの選手であるだけに、柳田選手には世界を舞台にし、その打棒を発揮してもらいたかった。

しかしまだ完全に代表から漏れたわけではなく、状況によっては追加召集されることもあるだろう。代表チームの外野陣は非常に層が厚くなっているが、柳田選手の実力があればそこに割って入っていくのはそう難しくはないはずだ、怪我さえなければ。だからこそ筆者は、柳田選手には体を強くすること以上に、怪我をしない体づくりを目指して欲しいと期待しているのである。

ちなみに体を強くすることと、怪我をしにくい体を作ることとは厳密には似て非なるものだ。ダイヤモンドは最も硬い鉱物であるが、ガラスのように割れやすい脆さを持っているということに似ている。柳田選手にはダイヤモンドのような選手になってはもらいたくない、それが筆者の願いだ。

2017年01月14日

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