金本知憲,片岡篤史

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2016年04月10日

試合後に怒りを表す金本知憲監督にも見せてもらいたい工夫

logo-tigers.gifのサムネール画像阪神タイガースの金本知憲監督が昨日の試合後、大きな雷を落とした。甲子園で行われた広島カープ戦で、延長10回までにわずか2安打しか打てなかったことに対する怒りだった。金本監督は「工夫して集中して執念を見せて打てないのなら仕方ない」と話すが、果たしてこれは選手だけの責任なのだろうか。

そもそも選手たちが何も考えずにプレーをしているとは思えない。選手は選手たちなりに攻略を考えて打席に立っているはずだ。だが選手ができることにも限度はある。例えば情報だ。試合前には必ず対戦相手の情報をチームで共有するわけだが、しかしそれは大まかな情報だけだ。ここで細かい情報をたくさん提供したとしても、選手の頭の中にすべては入らない。何故なら試合直前の昂ぶった心の状態で細かい情報を覚えることなど、やってみればわかるが難しいことだからだ。

では捕手はどうするのか?という疑問も出てくるが、捕手は試合前後などに独自で相手チームの情報を常時研究している。もちろんそれをしない捕手もいるわけだが、活躍できる捕手に関しては試合前後には研究をし、試合中にはしっかりメモを取ることにより、戦う前から情報を頭に刷り込んでいる。そのため他の野手とは情報に対する取り組み方が、一般的には少し異なる。

金本監督は工夫がないと怒りを露わにするが、監督が批判的な結果論を述べるのはベストではないと筆者は考える。そもそも試合後に結果論を述べても意味はない。試合後に怒りを露わにするくらいならば、試合中に選手に対し「ああしろ、こうしろ」と的確な指示を出すべきではないだろうか。よく使われる「選手を信頼している」という言葉は監督たちの逃げ台詞でしかない。

ほとんどの選手は常にベストを尽くそうとしている。しかしそれでも上手くいかない時はあるし、人一倍練習をしても結果を出せない選手もいる。そんな選手たちに対し随時的確な指示を出していくが監督やコーチの役割だ。ダッグアウトで次に出すブロックサインや継投を考えるだけが役割ではない。

監督とは采配によって選手の個性を活かし、活躍できる状況を作ってあげ、その活躍によりチームを勝利に導くことが仕事だ。そう考えると金本監督が見せた怒りは、まだ監督1年目のものだと筆者には見えてしまう。選手たちがまだ未熟であるように、金本監督自身も監督1年目であり、監督としてはまだまだ未熟なのだ。しかもコーチ経験もないのだからなおさらだと言える。

しかしだからと言って金本監督が愚将だとは思わない。きっといつかは怒りを露わにする前に、試合後に怒らなくても済むよう試合中に指示を出すようになるはずだ。打者陣に対し細かい指示を与えるのは打撃コーチの務めであるわけだが、筆者がもう一つ気になったのは片岡篤史コーチの言葉だ。「黒田を早く降ろしたのは良かった」と話しているが、実際には足に打球を当てて降板しただけだ。決して打ち崩したわけではない。

それなのに「早く降ろしたのは良かった」とは、片岡コーチはどのような意図で発言したのだろうか。降板した4回こそ2ランホームランで2点を取ってはいるが、完全に打ち崩しての2点ではなかったように見える。その証拠にホームラン直後のクリーンナップトリオは3人とも簡単に内野ゴロに仕留められている。

今は同率首位に立っているため首脳陣のミスはそれほど目立ってはいないが、チーム状態が下降してきた際、もしかしたら綻びが出てくることもあるのではないだろうか。だがそうならないためにもチーム状態が良い今のうちに、監督・コーチ陣も選手たちと共に成長していかなければならないと筆者は思うのである。






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