藤川球児,ストレート,先発

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2016年04月04日

ベテランらしい修正能力で復帰後初勝利を挙げた藤川球児投手

logo-tigers.gifのサムネール画像藤川球児投手のNPB復帰登板は開幕3戦目、3月27日のドラゴンズ戦だった。この時は5イニングスを投げて被安打7、失点4という内容だった。チームは5−4と勝利したが、藤川投手にとっては少しほろ苦い復帰登板となってしまった。

そして4月3日のベイスターズ戦、2試合目の登板となったわけだが立ち上がりはあまり良くなかった。2回までで四死球4と荒れ気味で、三振アウトも2つということもあり2回までで42球を費やしてしまう。このペースではもちろん5回まで持つことはなく、初戦同様のマウンドとなりかねなかった。しかしそうはならず、3回以降はベテランらしい修正能力の高さで立ち直り、金本知憲監督の48歳の誕生日に復帰後初勝利を飾ることができた。

3回以降は少し肩の力が抜けたように見えた。スポーツ紙サイトのインタビューを読むと、ブルペンと実際のマウンドの違いに対する戸惑いもあったようだ。だが3回以降はそんなサーフェスにも見事に対応し、省エネピッチが始まっていく。2回まで42球(1イニング平均21球)を投じるも、3〜6回までは49球(1イニング平均12球)で投げ抜いた。

1イニング平均15球以内が理想とされる中、3回以降は平均12球で投げて行った。どれだけ省エネだったかがよくわかる。やはりベテラン投手はスタミナの問題も大きいため、球数を増やしてしまう三振アウトや四球は極力避けたいところだ。そういう意味では3回以降は無死球で三振アウトも2つだけだったことを見ると、横浜スタジアムのマウンドに上手くアジャストできたようだ。

守護神時代の藤川投手は火の玉ストレートで三振をビシバシ奪っていくタイプの投手だった。1イニング限定の守護神というポジションであればそれでもよかった。だが藤川投手は今年7月21日で36歳になる。球威は当然衰えを見せているし、先発というポジションにコンバートしているため、全力投球することもできない。そして上述の通りスタミナ面にも不安があるため、どれだけ上手く打者を打たせられるかが活躍の鍵となってくる。

3回以降フライアウトが多かったことを見ると、球速は衰えているとは言え、ストレートは打者目線ではかなり伸びてきているのだろう。藤川投手のバックスピンは守護神時代から角度がよく、回転数も非常に多かった。この技術に関しては健在であるようだ。

球速に衰えが見えていたとしても、このように球質が良ければまったく問題はない。ストレートの球質が良ければ変化球も活きてくるし、打者のタイミングを外して上手く打たせて料理することも容易になる。もし藤川投手がこの日のようなピッチングを毎回見せることができれば、先発として10勝以上を挙げることは十分に可能だし、勝率もかなり良いものになるのではないだろうか。

だが繰り返すが唯一の不安はスタミナだ。年齢的にも1年間フルで投げ続けるのは難しいと思う。時にはローテーションを一度飛ばし、しっかり回復に努めさせることも首脳陣が判断していく必要がある。試合毎の短期的、そして年間を通した長期的なスタミナを上手く遣り繰りしていくことができれば、藤川投手のピッチングはきっとタイガースの優勝争いの大きな武器となっていくはずだ。






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