金本知憲

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2016年01月23日

チームを戦う集団へと変貌させつつある金本知憲新監督

logo-tigers.gifのサムネール画像今季の阪神タイガースは「今までとは違う」と感じさせてくれる。まだキャンプインさえしていないが、もうすでにタイガースは戦う集団に化しているようにプロ野球ファンの目には写っている。それはやはり金本知憲監督の就任が大きいのだろう。

タイガースは昨季3位で終えたことにより、丸々10年間リーグ優勝から遠ざかる結果となった。2003年のリーグ優勝は18年振りであったため、それを思えば10年など大したことはないようにも感じられる。だが日本のプロ野球はメジャーとは異なり、各リーグ6チームしか存在しない。6チームしかいないのに10年間もリーグ優勝から遠ざかってしまうというのは、これはチームビルディングが上手く行っていなかったということになる。

タイガースは前監督が和田豊監督、その前が真弓明信監督だった。二人とも紳士で優しいキャラクターという印象だ。だが優勝できていないチームを優しいキャラクターの監督が率いても、根本的な戦力強化は歴史的に見ても難しいと言わざるをえない。確かに2014年はCSを勝ち抜き日本シリーズへの進出は果たしたが、しかしペナントレースは2位で終えている。しかも2位以下で日本シリーズに進出し、日本一になれなかったのはタイガースが史上初という汚点までついてしまった。

日本シリーズに進出しているのだから汚点とは言い過ぎかもしれない。だが10年間リーグ優勝から遠ざかっているのだから、そこは厳しい目で見ていくべきだろう。ちなみに2014年のタイガースは外国人選手の活躍が著しかった。マートン選手は首位打者、ゴメス選手は打点王、メッセンジャー投手が最多勝と最多奪三振、呉昇桓投手はセーブ王を獲得している。見方を変えれば、これだけのタイトルホルダーがいて優勝できなかったことが不思議なのだ。なおこの年は福原忍投手も最優秀中継ぎ投手に輝いている。

だが2年経った今季、マートン選手と呉昇桓投手は退団し、新外国人選手は蓋を開けてみなければ未知数な部分が多い。だがそれでも優勝を狙えるだけの戦力は十分備わっているように見える。ベテラン能見投手はまだまだ健在だし、左肩の不安がすっかりなくなった岩崎優投手への期待も大きい。こうして戦力を見渡していっても、優勝して不思議はないだけのチームなのだ。ということは、あとはチームを勝利に導ける指揮官の存在が物を言う。

真弓監督、和田監督は素晴らしい野球人だ。だが勝てていないチームを根底から叩き直すような強烈な個性は持ち合わせていなかった。一方金本監督は違う。まだキャンプインさえしていないのに、すでにチームを戦う集団へと変貌させている。キャンプイン後も初日から1軍・2軍の選手入れ替えを行う可能性を明言している。指揮官がこう宣言してもなおのんびりしていられる選手などいないだろう。

金本監督は今、完全にチームの先頭に立って走り始めている。だがこれは本来のチームの在り方ではない。チームの先頭に立って牽引する選手が出てこないからこそ、あえて金本監督が牽引役を務めているのだ。選手はこの状態に危機感を覚え、金本監督を先頭には立たせない気概を示さなければならない。そうなってこそ初めて、タイガースは常勝軍団へと生まれ変わることができるのだと筆者は考えている。

今タイガースで最も注目を集めているのは圧倒的に金本監督だ。今はもちろんそれでいいと思う。だがシーズンが開幕した後は、金本監督の出る幕がないほど選手たちがどんどん前へ出ていかなければならない。金本監督もきっとそう考えているはずだ。だからこそ背中を押すべき選手のことは、つんのめるほどに押していくのだろうと思う。そうやって選手個々が一人前になって行った時、タイガースはまさにその時猛虎と化すのだろうと、筆者は期待を寄せているのである。





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