藤川球児

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2015年11月15日

お金を払って観る価値のある直球、藤川球児投手が阪神復帰

logo-npb.gif藤川球児投手が阪神タイガースに復帰することが発表された。野球ファンとしては歓迎すべき日本復帰だと思う。やはり日本のプロ野球ファンからすれば、藤川投手が投げるストレートは、打者にとってのホームランに等しい。あのストレートを間近で見るだけでも、チケット買う価値があるというものだ。

ただ、メジャー3年間では芳しい成績を残すことはできなかった。メジャー1年目は6月にトミー・ジョン手術を受け12試合で1勝1敗2S1H、2年目もリハビリが長引いたことで15試合の登板に留まり勝ち負けは付かず。3年目はカブスからレンジャーズに移籍するも、右脚付け根の故障で5月の時点で自由契約となってしまった。その後日本の独立リーグの球団である高知ファイティングドッグスに在籍したのは周知の通りだ。

藤川投手はメジャーに移籍する際、メジャーで現役を終えるつもりで行く、と言い渡米していった。にも拘らず日本球界復帰となったわけだが、筆者はこれで良かったと思っている。確かにメジャーでは活躍することはできなかった。だが活躍することだけがメジャーリーグに移籍する意味ではない。

もちろん藤川投手自身としては活躍したかっただろうし、本音を言えばメジャー球団で引退をしたかったはずだ。だが活躍ができなかったとしても、メジャーでプレーをしたことは藤川投手にとっては大きな財産となるはずだ。超一流のメジャーリーガーたちのプレーを間近で見ることができ、野球人としての知見は我々の想像以上に広がったはずだ。

そしてその知見は今後タイガースの選手たちに伝えられ、将来的に藤川投手が指導者になった際、藤川投手自身やチームにとってそれは大きな財産となる。そういう意味でもアメリカで現役を終えるのではなく、日本で終えるという選択をしたことは非常に良かったと思う。野球ファンとしても嬉しい限りだ。

しかし全盛期のストレートを期待することはもうできないだろう。独立リーグでプレーをしていた頃のストレートを見てみると、メジャー移籍前よりは球威が落ちているように見える。もちろんファイティングドッグスでは主に先発として投げていたため、リリーバーとして投げる時よりは抑え気味だったとは思うが、それでも伸びという点から見えると、やや衰えているように感じられる。と言っても全盛期のストレートがあまりにも凄まじかったわけではあるが。

年齢も来季は36歳だ。それを踏まえても守護神として1年間フルに投げ続けることは難しいだろう。そうなるとセットアッパーというポジションが有力ではないだろうか。守護神となると存在は1人であるため負担も大きいが、セットアッパーであれば守護神ほどの負担ではない。そのため守護神時代よりは楽な気持ちで投げられるはずだ。そうすれば多少球威が落ちていたとしても、メンタルの余裕によってそれを補うこともできるだろう。

タイガースとの新たな契約は、2年契約で年俸総額は3億円と報道されている。これは1年あたり1億5,000万円という年俸で、筆者個人としてはやや高いかなという印象も持ったが、妥当な金額だったとも思う。藤川投手であればパフォーマンスだけではなく、グッズ売り上げなどでも大きな貢献をしてくれるはずであり、それを踏まえれば妥当な金額と言えるだろう。

心配なのはこの3年間、シビれるような場面で投げる機会がほとんどなかったことだ。メジャーでは3年間で29試合しか投げていないし、独立リーグのレベルでは藤川投手の実力ならば力を抜いていても抑えられる。この3年間が来季どう影響するか、だろう。以前と変わらぬ闘志を剥き出しにできれば十分活躍できるだろうし、この3年間で万が一角が取れてしまっていれば、期待値ほどの活躍には至らないはずだ。

それでも故障さえなければ、年俸相応の活躍を魅せてくれることだけは間違いないだろう。もはや全盛期のような0点代や1点代という防御率は難しいだろうが、2点前後であればタイガースの勝利に大きく貢献することができるはずだ。

2015年は黒田フィーバーに沸いたプロ野球だったが、2016年はもしかしたら藤川フィーバーが起こるかもしれないと、筆者は今記事を締めくくりながら想像しているのであった。





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