真中満監督,東京ヤクルトスワローズ

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2016年03月27日

開幕3連敗した今こそ真中満監督の真価が問われる時

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現代のプロ野球は優勝したチームが翌年Bクラスに転落するケースが非常に多い。千葉ロッテマリーンズは2005年に優勝し、2006年は4位に転落。東北楽天ゴールデンイーグルスは2013年に優勝し、2014年は最下位に転落。埼玉西武ライオンズは2008年に優勝し、2009年は4位に低迷。阪神タイガースは2003年に優勝し、2004年は4位に転落している。

まだ開幕1カードを終えたという段階ではあるが、昨年のリーグ覇者であるスワローズがジャイアンツ相手にスウィープを喫してしまった。開幕3連敗してしまうということは、チームにとっては非常に痛い。単純に考えて、たった3試合で首位と3ゲーム差ついてしまうことになり、3ゲーム差というのはそう簡単に取り戻せる差ではない。

だが3連勝のジャイアンツと3連敗のスワローズに、戦力的な大きな差があるとは筆者は感じてはいない。確かにスワローズはバレンティン選手を欠いているわけだが、しかしそれに関しては昨季と同様だ。初戦と3試合目ではスワローズ投手陣も奮闘しているし、打線も3試合で26安打を記録しており、バットはよく振れているように見える。ジャイアンツの27安打とほとんど互角だ。

しかし3試合の残塁を比較してみるとスワローズの26に対し、ジャイアンツは19だった。得点に関してはスワローズの8点に対し、ジャイアンツは16点と倍の数字だ。果たしてこの差はどこで生じてしまったのだろうか?

毎年優勝争いをできるチームと、調子がいいと優勝争いできるチームの違いを見てみると、日米ともに同じ傾向を見つけることができる。それはベンチから出されるサインの量だ。毎年優勝争いできるチームは、本当にたくさんのサインがベンチから出される。メジャーのヤンキース然り、日本のジャイアンツ然り。1球ごとに目まぐるしくサインが変えられるケースも多く、選手の判断に任せるというサインは滅多に出ることはない。

一方調子がいいと優勝争いできるタイプのチームは、出されるサインが少なく、選手に一任するというサインが多い。メジャーで言えばマリナーズなどはその傾向が強い。そして近年のスワローズも試合を見ていると、目まぐるしくサインが出されている雰囲気はあまり感じられない。どちらかと言えば伸び伸び野球というスタイルではないだろうか。これは埼玉西武ライオンズにも同様のことが言える。

サインが目まぐるしく出される強豪チームの場合、選手全員が常に同じ方向を向いてワンプレーにフォーカスしていくことができる。だが選手任せのサインが多いチームは、選手間で情報が共有されないこともあり、選手全員が常に同じ方向を向いているとは言えない。スワローズの場合も選手が乗っている時はガンガン勝っていくことができるが、一度歯車が狂ってしまうと立て直すのに時間がかかってしまう。昨季ライオンズが13連敗してしまったことも、これが原因だったと筆者は見ている。

何年も続けて長期的にチームを勝たせていくためには、やはり監督が常時明確な方向性を選手に示し続けなければならない。ヤンキースのジョー・トーリ監督や、ジャイアンツの原辰徳監督はそれをしていたからこそ勝ち続けることができたのだ。監督は選手にとっての兄貴分であってはいけない。絶対的なコマンダーである必要があり、監督のサインによってチーム全員を常に同じ方向を向かせられるパワーが必要だ。

開幕3連敗を喫してしまったスワローズは、今こそ真中満監督のリーダーシップを発揮すべき時だ。チーム全員に同じ方向を向かせることができなければ、このままズルズルとBクラスを彷徨い続けることになるだろう。だが真中監督が力強くチームを牽引することができれば、この3連敗も交流戦までには笑い話となっているはずだ。






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