館山昌平

トップページ > 東京ヤクルトスワローズ
2016年02月20日

7回の手術を受けても何度でも蘇ってくる館山昌平投手

logo-swallows.gifのサムネール画像今季、東京ヤクルトスワローズの選手の中で筆者が最も期待したいと思っている選手は、館山昌平投手だ。ご存知の通り館山投手はこれまで、トミー・ジョン手術を三度受けている。だがそれでも必ず戻って来てくれる不屈の精神を館山投手は持っているのだ。筆者はそのスピリットを心から応援したいと思っている。

しかし肘の手術三度というのは非常に多い。素晴らしいボールを投げる館山投手ではあるが、その分肘に負担のかかる投げ方をしてしまっているのだろう。とは言え今ここから投球動作を変えることは本人にとっては非常に難しいことだ。そうなると右肘と相談しながら、行けるところまで行く、というスタンスで今後も投げていくことになるだろう。

トミー・ジョン手術は1974年にフランク・ジョーブ博士が開発した内側側副靱帯の再建手術法だ。この方法が開発された当初は手術成功率は1%だと言われていた。しかし現代ではアメリカに限って言えば、メジャー・マイナーを合わせると97%の選手が実戦復帰を果たしている。決して簡単な手術ではないわけだが、それでもドクターの技術や医療機器の進化もあり、かなり高い確率で手術を成功させられるようになった。

ちなみにこの手術にかかる費用は日本では30万円前後、アメリカでは1万ドル前後(100万円前後)だと言われている。金額の違いは単純に両国の保険制度の違いによるもので、保険なしで手術を受けることになれば、恐らく日本でも100万円以上かかるのだろう。

だが実際に必要になるのは手術費用だけではない。復帰までは最短でも7ヵ月かかるとされており、つまりは半年以上はリハビリを続ける必要があるのだ。その費用もまた捻出しなければならない。公傷が認められ、球団が費用を負担してくれるケースが大半だとは思うが、しかしそうでない場合は自費で受けることになり、自費では余程の年俸を貰っている選手じゃなければ、万全のリハビリ態勢を整えることも費用面に於いて難しくなる。

館山投手がこの手術を初めて受けたのは2004年3月、二度目は2013年4月、そして三度目はその1年後、2014年の4月だった。二度目と三度目の期間が1年であることを考えると、二度目の手術は完全なる成功とは行かなかったのかもしれない。

館山投手はトミー・ジョン手術3回を含め、これまで7回の手術を受けている。そして二桁勝利は6回だ。筆者はこの数字に期待を寄せたいと考えているのだ。1回の二桁勝利に対し1回の手術、となれば7回の手術を受け完全復活を目指す今季は、館山投手は必ずや二桁勝利を挙げてくれるはずだと信じているのである。ただし8回目の二桁勝利を挙げたとしても、8回目の手術ということにはなって欲しくはない。

昨季に関してはシーズン途中からの復帰であったため、事実上二桁勝利は不可能な状況だった。しかし今季は違う。このまま順調に行けば開幕時からローテーション入りするはずだ。そしてローテーション入りさえすることができれば、館山投手の能力があれば十分二桁勝利を目指すことができる。あとはとにかく肘痛の再発がないことを祈るばかりだ。

スワローズにはかつて、荒木大輔投手や伊藤智仁投手というやはり不屈の精神を持ったピッチャーがいた。彼らもやはり幾度となく怪我に泣かされ、しかしそれでも決して怪我に負けることなく何度でも立ち上がってきた。伊藤智仁投手に関して言えば、もし2003年に球団から引退勧告を受けていなければ、きっと投げられなくなるまで投げ続けたのだろう。

館山投手には、伊藤投手や荒木投手のような存在になっていってもらいたい。館山投手がいるだけで、若手投手が決して諦めることをしなくなるという存在だ。そして館山投手が今季二桁勝利を挙げることがあれば、スワローズのV2も現実味を帯びてくるはずだと筆者は考えているのである。






日刊野球ネイションの記事はすべて筆者ことKazuが個人見解の元、すべてオリジナルで作成いたしております。無断転載はお断りしておりますので、転載・転用をご希望の方は必ずご一報くださいませ。ご協力よろしくお願いいたします。
日刊野球ネイション
Copyright(C) 2015-2016 日刊野球ネイション All Rights Reserved.