涌井秀章

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2016年04月15日

エースの職責を全うし続けているマリーンズ涌井秀章投手

logo-marines.gifのサムネール画像千葉ロッテマリーンズのエース、涌井秀章投手が開幕から安定したピッチングを続けている。自身開幕4連勝は2007年のライオンズ時代以来で、その年は初めて最多勝を獲得している。この時点での4勝はハーラーダービー単独トップとなり、エースの名に相応しい活躍となっている。

涌井秀章投手は一見クールに見えるが、実は心には熱いものを秘めている選手なのだ。例えばライオンズ時代に良くしてもらっていた赤田将吾選手のトレードが決まったり、石井貴投手の引退時には人目もはばからず涙を流している。涌井投手はポーカーフェイスを装っているだけで、感情の起伏は実は非常に豊かな選手なのである。


そのためパフォーマンスがメンタルで左右されることも少なくない。以前野球以外で問題を抱えてしまったり、エースとしてあまり尊重してもらえなかったりという状況になると、パフォーマンスが一気に低下してしまったことがあった。もちろんその頃は肘に対する不安要素もあったわけだが、しかし投げられるという状況の中でベストパフォーマンスを発揮することはできなかった。

だがマリーンズ移籍後は違って見える。伊東勤監督は涌井投手に対しエースの責任を明確に与えている。名実ともにエースとして扱い、これはライオンズ時代の終盤とは違った扱われ方となっている。涌井投手は期待されるとそれを意気に感じて投げるタイプであるため、エースとしての責任を与えるほど良いパフォーマンスを見せるようになる。

涌井投手自身はエースという言葉にこだわりは持っていないと言う。しかしそれは横浜高校時代からエースピッチャーであることが当たり前だったからこそ言える言葉だ。プロ入り後もエースだからこそ言える言葉であり、二番手三番手の投手が同じことを言っても何の説得力もない。

ヨギ・ベラ曰く「野球は90%がメンタルで、残りの半分がフィジカル」という、メンタルが非常に重要なスポーツだ。涌井投手のメンタルは今、非常に安定しているのだろう。チームでは絶対的なエースとして扱われているし、プライベートも充実しているように見える。

筆者はアマチュア時代から涌井投手のことを見続けているのだが、こんなに人間らしいピッチャーも少ないと常々感じている。この涌井投手が安定している限り、マリーンズの快進撃はもう少し続くのではないだろうか。もう少しすればナバーロ選手も戦列に復帰することになり、打線の厚みが増すことによりさらに勝利に近づきやすくなるだろう。

調子が悪くてもチームを勝利に導く、それがエースの務めだ。今季の涌井投手はその務めをしっかりと果たしている。昨日のイーグルス戦も決して好調であるようには見えなかったが、それでも要所をしっかりと抑え、6回2失点でQSをクリアする好投を披露している。

涌井投手には2年連続最多勝を獲り、さらには2009年以来の沢村賞を獲得し、チームの優勝に大きく貢献してもらいたい。涌井投手は優勝するために千葉に帰ってきたはずだ。地元千葉のためにも、チームのためにも、最愛の人のためにも、今季の涌井投手にはぜひキャリアハイの成績を残してもらいたい。






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