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2016年02月22日

ナバーロ選手逮捕の責任は本人だけではなく球団側にもある

logo-marines.gifのサムネール画像昨日のコラムであれだけ高い評価をさせてもらった千葉ロッテマリーンズのナバーロ選手だが、記事を書いた数時間後に逮捕されるというニュースが飛び込んできた。もちろん悪質性が認められる逮捕でないわけだが、バッグの中に実包(火薬が入っていないタイプの実弾)が1つ紛れ込んでいて、昨日の19時頃、那覇空港で銃刀法違反により現行犯逮捕されてしまった。

不思議なのは、なぜ入国した際ではなくこのタイミングでの逮捕だったのかということだ。一般的にはX線検査は飛行機に乗る前に行われる。つまりナバーロ選手の場合はドミニカからやってきたわけだが、ドミニカを出国する段階で、もしかしたら空港職員はバッグに実包が紛れていることに気づいていたのかもしれない。だがドミニカの法律では特に問題がないということで、そのまま見過ごされていた可能性がある。

しかし今回は日本の空港から飛行機に乗るということで、日本の法律でのX線検査ということになる。ここで初めてナバーロ選手自身バッグに実包が1つ紛れていたことに気付かされたのではないだろうか。ただ上述した通り、状況だけを見れば悪質性は認められないため、必要以上に大きな問題になることはないだろう。

ただし日本には前例がある。2010年、中日ドラゴンズのネルソン投手がやはりバッグに銃弾が1つ紛れており那覇空港で逮捕されている。この時も悪質性はなかったということですぐに釈放された。だが故意ではないにしても法を犯したことを重く考え、球団はネルソン投手に3ヵ月間の出場停止処分を下した。この前例を踏まえると、マリーンズがナバーロ選手を無処分にするということは難しい。やはり3ヵ月程度の出場停止処分を科すのではないだろうか。つまり現実問題として、ナバーロ選手は開幕には間に合わず、1軍合流は交流戦明けということになってしまう。

ナバーロ選手もネルソン投手も同じくドミニカ人だ。ドミニカでは申請さえすれば拳銃を所持することが認められ、護身用として銃を携帯している野球選手も多い。このような状況は球団関係者であれば当然知っているはずだ。そして何よりもネルソン投手の前例があるのだ。マリーンズの渉外担当はこのあたりの両国の法律の違いを、ナバーロ選手に対しもっとレクチャーしておくべきだった。そしてそれはマリーンズだけの問題ではなく、他球団に関しても同様だ。

アメリカ人選手であっても、実弾をお守りとしてバッグに入れている選手がいる。この場合であっても日本では銃刀法違反で現行犯逮捕されてしまうのだ。銃の携帯が許可されている国からやってくる選手は、銃そのものではなく、弾を1つ持っているだけで逮捕されるなど夢にも思っていないはずだ。だからこそ日本の球団側がしっかりとケアしていかなければならない。

罪を犯したことになるのはもちろんナバーロ選手になるわけだが、しかし今回の件はマリーンズ側のケアの甘さが生んだミステイクとは言えないだろうか。担当者がもっとしっかりとケアをしていれば、ナバーロ選手自身ももう少し気をつけて実包が紛れ込んでいないかを確認していただろう。つまりナバーロ選手にも責任があるように、ネルソン投手の実例があるだけにマリーンズ球団にも責任があると筆者は考えているのである。





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