榎田大樹

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2018年09月20日

昨季3試合に終わった榎田大樹投手、今季は二桁勝利!

  • 榎田大樹投手、昨季3試合に終わるも今季は二桁勝利!!
  • 選手を活かせない阪神と、選手を活かせる西武
  • 渡辺久信SDの選手を的確に見極める眼力

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果たして阪神タイガースは今、榎田大樹投手の活躍をどのような心境で見ているのだろうか。これはタイガースに選手を活かす能力がないのか、それともライオンズが長けているだけなのか。真実がどちらなのかは筆者にはわからない。だがチーム全体を見る限りでは、タイガースには選手個々を活かす能力が足りていないように感じられる。


榎田投手は2018年3月14日、シーズン開幕を目前とした時にライオンズへの移籍が発表された。岡本洋介投手とのトレードだった。岡本洋介投手も非常に良いピッチャーでもう少しマウンド経験を豊富に積むことができていれば、十分に二桁勝利を目指せるレベルにある投手だった。現に昨季2017年は14試合の登板で6勝3敗という好成績を残している。仮に1年間ローテーションを守っていれば、十分に二桁勝利を挙げられていただろう。

だがライオンズはそんな成長株だった岡本投手を放出してまで、昨季わずか3試合の登板に終わった榎田投手の獲得を目指した。これにはもちろん、ライオンズには主軸となる先発左腕が菊池雄星投手しかしないという現状も大きく影響している。だがそれ以上にライオンズが榎田投手を欲しがった理由があったように筆者は感じている。

榎田投手は2010年のドラフト会議で、タイガースのいわゆるハズレ1位として指名された。この年は大石達也投手が6球団から1位指名されたわけだが、その中にライオンズとタイガースが含まれており、西武渡辺久信SD(シニアディレクター)が当たりクジを引いたためにライオンズ入りが決まった。だがこの年のドラフト、ライオンズのドラフト1位候補には最後まで榎田大樹投手の名前が残っていた。仮に渡辺SDがクジを外していれば、ライオンズはハズレ1位として榎田投手を指名していたのだろう。

結果的に榎田投手はドラフト1位に相応しく背番号13番をタイガースから与えられ、縦縞のユニフォームに袖を通すことになった。そして初年度からセットアッパーとして大車輪の活躍を見せてくれた。だが先発に転向した3年目以降は調子を落としてしまい、先発として結果を残せないと再びブルペンで待機する形となっていく。しかしその後は1〜2年目のような輝きを取り戻すことはできず、1・2軍を行ったり来たりする生活になっていった。

そして2017年は1軍ではわずか3試合の登板に留まってしまい、翌春、トレードに出されてしまった。だがこのトレードが榎田投手にとっては吉と出た。2017年までの7年間で13勝17敗だった投手が、2018年だけで10勝4敗と大きく勝ち越し、今日現在1人で6つも貯金を作っている。まさに大化けしたと言っても過言ではない大活躍だ。

もちろん榎田投手の活躍の裏には、猛打を誇るライオンズ打線の存在も大きい。打線が点を取ってくれるから、榎田投手も楽に投げることができている、というのが好調の要因ではないだろうか。また、捕手陣も榎田投手の良さを上手く引き出せているように見える。特に炭谷捕手のリードは、不利なカウントになっても容易に甘いコースに投げさせないリードをしているように見える。

榎田投手のように格別なウィニングショットがない場合、甘いボールは本当に致命傷になってしまう。そのためなのか榎田投手が出す四球は、「無駄な四球」と感じることが非常に少ない。無駄な四球を嫌ったタイガース、四球に意味を持たせられるライオンズ。この違いも榎田投手にとっては大きかったのかもしれない。

それにしても、ライオンズの編成トップが鈴木葉留彦球団本部長から、渡辺久信SDに変わって以来、ライオンズの補強策の成功率が非常に高くなっているように感じられる。今季獲得した榎田投手、ヒース投手、マーティン投手、小川投手は軒並み活躍している。カスティーヨ投手とワグナー投手に関しては期待以上とはならなかったが、しかしこの2人が不安定と見るや否や、その後の対応が非常に早く的確だった。

だからこそ筆者は渡辺久信GMの誕生が待ち遠しくて仕方ないのである。これまで鈴木葉留彦球団本部長の言葉を嫌いライオンズを去っていた選手は少なくないように感じる。報道を見ているだけでも、鈴木本部長の言葉には時々嫌悪感を覚えることもあった。こんなこと言われたら、選手は一体どう思うのだろう、そう思うことも多かった。だからこそ筆者は渡辺久信GMを筆頭に、もう一度ライオンズを常勝チームにしてもらいたいと願っている。





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