埼玉西武ライオンズ,監督,野村克也,秋山幸二

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2016年08月01日

西武はなぜ今ブライアン・ウルフ投手を獲得したのか?!

  • 埼玉西武ライオンズに黄金時代の面影はもはや残っていない!
  • 次期監督は一度内部昇格はさせずに外部招聘すべき!?
  • 今季ライオンズの外国人投手は完全に全滅してしまった!?

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2016年7月20日、埼玉西武ライオンズは新外国人投手としてブライアン・ウルフ投手の獲得を発表した。ウルフ投手とはもちろん昨季までホークスに所属していたあの投手だ。だが筆者には、ライオンズがウルフ投手を獲得した理由がまったくわからないのである。


確かにライオンズの先発投手事情は厳しい。チーム勝ち頭は牧田和久投手の7勝(8月1日現在)であるわけだが、牧田投手は先発投手ではない。6勝の菊池雄星投手は故障により1軍登録を抹消されており、5勝の武隈祥太投手もリリーバーだ。それに続くのがエースであるはずの岸孝之投手の4勝であるのだから、先発投手事情がいかに厳しいものであるかがよくわかる。

この苦しい先発投手事情によりポーリーノ投手をシーズン途中に獲得したわけだが、6試合に投げて0勝5敗という成績であり、援護に恵まれない試合もあったものの、しかし助っ人にはなれていないというのが現状だ。バンヘッケン投手に関しても10試合に投げて0勝4敗で、シーズン途中にすでに自由契約となっている。

つまりライオンズの外国人投手であるバンヘッケン投手、郭俊麟投手、バスケス投手、C.C.リー投手、ポーリーノ投手の5投手で0勝11敗というのが現状であり、外国人投手は全滅してしまっている。外国人投手をこれだけ連れてきたにもかかわらず全滅する球団も珍しいのではないだろうか。

このような現状でさらに連れてきたのがウルフ投手なのだから、ファンとしてはとても解せないのである。ウルフ投手は昨季途中で肘を痛めトミー・ジョン手術を受けている。手術を受けたこと自体は問題ではない。問題なのは西武球団が、まだパフォーマンスがまったく戻っていないウルフ投手を連れてきた、という点だ。

現状のウルフ投手の変化球は、とてもプロレベルのものではない。ボールが曲がり始めるタイミングも早く、1軍で通用するとはとても思えない。ストレートにも威力は感じられない。そもそもウルフ投手は2013年オフにファイターズを出てホークスと2年契約を結んだわけだが、そのホークスでは2年間で10試合にしか投げておらず、合計4勝3敗という成績で自由契約となっている。

ファイターズ時代は4年間で二度の二桁勝利をマークしているが、しかし勝率は悪い投手だった。2012年は12勝11敗、2013年は10勝9敗で、それぞれ1つずつしか勝ち越せていない。

ちなみにNPBでのウルフ投手は、毎回平均1.3人(WHIP/1.31)の走者を必ず背負っていた。この数値は先発投手としては悪い部類に入り、常に走者を背負って投げているような状況となる。

ウルフ投手は、外国人投手が全滅している球団が連れてくるべき投手ではないのである。これがもしトミー・ジョン手術後、全盛期ほどのパフォーマンスに戻っているのならば話は別だ。しかし1軍レベルのボールを投げられないのが現状であり、西武球団は果たして何のためにウルフ投手を獲得したのだろうか?!

ライオンズにはもう、かつての黄金時代の面影はまったく残っていない。近年の戦績を見る限りでは、もはや弱小球団と呼んでしまっていいのではないだろうか。この姿はまるで70年代のライオンズだ。

かつて西鉄ライオンズは名将三原脩監督が率い、1956年から3連覇を達成しているほどの最強野武士軍団だった。だが三原監督退任後は徐々に力を失っていき、70年代に入ると最下位にいるのが当たり前のチームになってしまった。今のライオンズも同じように筆者の目には映っている。

90年代前半までのライオンズは最強軍団だった。だが近年は毎年のように最下位争いに加わっている。このままチーム改革を行わなければ、ライオンズは来期以降も浮上することはできないだろう。ちなみに70年代の暗黒時代からライオンズを浮上させたのは、完全に外様であった広岡達朗監督と森祇晶監督だった。

弱小化した現在のライオンズを立て直すためには、ここは一度チーム外から監督を招聘し、チームの雰囲気を一度ガラリと変える必要があるのではないだろうか。例えば野村克也監督を招聘してもいいだろう。ライオンズには現在野村監督の愛弟子である橋上秀樹コーチの存在がある。野村監督と橋上コーチがタッグを組めば、ライオンズはもっと魅力的な戦いを見せられるようになるのではないだろうか。

確かに野村監督には体調面での不安があるわけだが、例えば仰木彬監督のように、最期までユニフォームを着続けてもらうのも一興あるのではないだろうか。

とにかく現在のライオンズはやることなすことすべてが裏目に出ている。この淀んだ空気間を一蹴するためには、やはり絶対的なカリスマ性のある監督が必要ではないだろうか。その候補としては秋山幸二監督の存在も無視すべきではないと筆者は考えている。

何れにしてもこの戦績では田辺徳雄監督の留任は難しいだろう。まずは鈴木葉留彦球団本部長が敗戦の全責任を取り、その後任者がチームを変えてくれる指揮官を連れてくるというのが最善の流れだ。つまり渡辺久信GMが誕生し、ナベQ人脈によって次期監督を、一度内部昇格はさせずに外部招聘するのが最善だと筆者は考えているのだが、果たして西武球団自身はこの現状をどう捉え、どう考えているのだろうか。筆者にはそれがわからないのである。





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