大石達也,2016,成績

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2016年06月29日

2016年の西武大石達也投手の好成績には明確な理由があった!

  • 2016年の大石達也投手の好成績には明確な理由がある!
  • 変化球の割合を増やせれば、大石達也投手は先発もできる!
  • 今ならば大石投手と多和田投手のポジションを入れ替えたい!

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2016年5月18日、約1年振りの1軍昇格を果たした埼玉西武ライオンズの大石達也投手だが、昇格以来、比較的安定した成績をキープしている。7試合で5回2/3を投げて被安打2、四球5、失点0という成績を残している。そして奇しくも6月29日の7試合目は、相手ファイターズの先発投手は早大時代のチームメイト、斎藤佑樹投手だった。


斎藤佑樹投手は5回持たず降板してしまい、その内容を自ら「精一杯のピッチング」と語った。一方大石達也投手は、1年前と比較するとパフォーマンスはかなり戻ってきているように見える。ストレートも140km/h台中盤を計測しているし、球速以上にストレートに伸びがあるようにも見える。5回2/3で奪三振4という数字にも頷くことができる。

大石投手は長年肩に不安を持ち続けていた。肩痛の再発を繰り返していたわけだが、その原因は投球動作にある。やはりあれだけ肩を水平内外転させてしまうと、肩そのものへの負担は大きくなり、肩を水平内転させるほど肘は下がりやすくなる。そして肘が下がればボールの回転の質が低下し、ストレートの威力はなくなってしまう。

だが今季の大石投手の投球動作を観察していると、以前よりも股関節の使い方が上手くなっているように見える。その分ボールをリリースするまでの肩の水平内転が少し小さくなっている。背中側に大きくはみ出していたテイクバックも、少しだけ小さくしたのだろうか。

テイクバックで肘が伸展していることについては、コックアップ時の肩への負担に対しまだ心配事項ではある。だが以前の投げ方と比較をすれば、多少肩肘への負担の少ない投げ方にマイナーチェンジできているようだ。

大石達也投手にはまだ、絶対的な変化球がない。そのため守護神として、三振を取りたい時に取りに行くことは難しいように感じられる。だが三振をそれほど多く取らなくても、カーブをもう少し使っていけば、先発としては十分役割を果たせるのではないだろうか。

現状、ライオンズはとにかく先発投手のコマ不足に苦しんでいる。勝ち試合のリリーバーはまだ比較的安定しているわけだが、しかし勝ち試合に持っていくための先発投手の枚数が非常に少ない。

今季はリリーフ調整であるため、先発完投などは期待できなくても、5〜6イニングスを任せることなら、現状の大石達也投手ならば十分に可能なように見える。だがそのためにはやはり変化球が鍵となる。大石投手はフォーク、チェンジアップ、カーブ、スライダーを投げるわけだが、変化球の割合を合計40%程度に増やしていければ先発投手としてそこそこの結果を出すことができるだろう。

ストレートの質が以前よりも良くなっているからこそ、変化球が今まで以上に効果を発揮するはずだ。リリーフ時の大石投手の配球はストレートの割合が非常に多い。今夜のファイターズ戦では1イニングで24球を投げてフォーク2球、スライダー3球と、変化球の割合は20%だった。リリーフであればこの割合でも良いが、仮に先発をすることになれば、これを40%程度には増やしていきたい。

リリーフのつもりで先発マウンドに立てば、恐らくはルーキー多和田投手よりも良いピッチングを見せてくれるのではないだろうか。今季ここまでの大石投手のボールを見ていると、そのように感じさせてくれる。残念ながら多和田投手はまだ1軍レベルの技術を持ってはいない。このまま先発を続けさせても、結果が付いてくることは考え難い。

それならば現時点ではパフォーマンスが安定している大石投手と、そうではない多和田投手のポジションを入れ替えた方がチームが勝てる確率は高くなるのではないだろうか。多和田投手にはもう少し楽な場面で経験を積ませ、将来のローテーションピッチャーとして育成していけば良いと思う。そしてそうすべきではないだろうか、と思えるほど、現時点の大石投手のボールは良く見えるのである。





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