橋上秀樹

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2016年03月23日

打倒ホークスの鍵は西武・橋上秀樹作戦担当コーチの存在

logo-lions.gifのサムネール画像2015年シーズン、福岡ソフトバンクホークスと互角に戦ったパ・リーグ球団は存在しなかった。ホークスに最も多く勝ったマリーンズでさえ10勝15敗と5つの貯金を提供してしまっている。果たしてパ・リーグは今季もホークスが独走するのだろうか、黄金時代の西武ライオンズのように。

筆者は個人的には今季、ライオンズがホークスに対し善戦すると考えている。それはもちろんライオンズが一丸となって打倒ホークスを掲げていることもあるが、筆者が注目しているのは橋上秀樹作戦コーチの存在だ。ライオンズはここしばらく、緻密な作戦を立てられるコーチの存在がいなかった。例えば広岡達朗監督にとっての森祇晶コーチや、森祇晶監督にとっての黒江透修コーチのような存在だ。

ライオンズの近年のヘッドコーチは監督のキャラクターに近いコーチが多かった。例えば渡辺久信監督時代には、渡辺監督同様に豪快である土井正博コーチのような。昨季ヘッドコーチを務めた袴田英利コーチも、どちらかと言えばバッテリーコーチ色が強かったように感じられた。だが今季からは明確な形で作戦担当コーチを置くことになったのだ。西武ライオンズの歴史の中で、このような形でかつて作戦担当コーチが存在していたことがあっただろうか?もしかしたらあったかもしれないが、筆者の記憶にはあまり残ってはいない。

その橋上作戦コーチはオフの間、とにかくホークスを丸裸にすることに時間を費やしていたようだ。橋上コーチはイーグルスではヘッドコーチを務めてきたが、参謀タイプのコーチということを考えると、ジャイアンツ時代のように作戦や戦略を担当してこそコーチとしての特性を活かせるのではないだろうか。

ライオンズはとにかく三振の数が多いチームだ。橋上コーチはまずはこの三振の数を減らし、三振をするにしても内容のある三振を増やしていくという方向性を示している。ホークスは昨季と比較をすれば戦力は決して万全とは言えない。李大浩選手は抜け、今季も主軸を担うであろう内川聖一選手も万全であるようには見えない。

そして何よりもパ・リーグ他球団がホークス包囲網を敷こうとしている。ライオンズのみならず、ホークスに勝たなければ上位進出はできないということを、どの球団も理解している。そのためホークスの選手たちは昨季まで以上に研究されているはずだ。その状況の中で、さらに上を行くプレーを見せ続けるのは容易ではない。内角攻めも増えるだろうし、ホークス打線がフォーク系のボールに弱いことも明確になってきている。

少しずつ見え始めてきたホークスの弱点を、さらに顕著なものとする役割を担うのが今季の橋上作戦コーチだ。実はこのような役割を、2008年に日本一になった際は渡辺久信監督のもと、デーブ大久保コーチが務めていた。デーブコーチが打者に耳打ちをし、その直後に決勝打が飛び出すシーンは数え切れないほどあった。その頃のデーブコーチは体調を崩したとしても睡眠時間を削り相手投手の研究を行っていたのだ。

リーグ屈指の強打者が揃うライオンズに橋上作戦コーチの頭脳が加われば、まさに鬼に金棒となるはずだ。もしパ・リーグの今季の優勝候補を挙げるとすれば、筆者はこのような状況を踏まえた上でライオンズの名前を挙げたい。もちろんホークスを倒すことは容易なことではないが、しかし戦力面と戦略面の両方を見ていくと、今季のライオンズは非常にバランスが良くなっているように見える。

そしてライオンズに限った話ではなく、今季はどの球団もホークスにやられっぱなしでいてもらいたくはない。ホークスには連覇を目指しては欲しいが、それと同じくらい他球団にはホークスの連覇を本気で阻止しに行って欲しい。CS枠を狙うような戦い方ではなく、全球団に本気で優勝を目指してもらいたいと筆者は開幕前に思い耽っているのである。






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