小野泰己,田中正義

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2016年01月01日

ドラフト戦略の成否がチーム強化に直結してしまう西武

logo-lions.gif2013〜2015年、埼玉西武ライオンズは3年連続で富士大学からドラフト指名を行っている。13年は山川穂高内野手、14年は外崎修汰内野手、そして15年は栄光の背番号18番を与えられた多和田真三郎投手だ。そして気が早くも2016年秋のドラフト会議、西武球団は4年連続で富士大学から指名をする可能性が高い。小野泰己投手だ。150km/hのストレートを投げる本格右腕で、スカウトの評価は非常に高いようだ。

しかしドラフト1位指名になるかはわからない。なったとしても外れ1位という形になるのではないだろうか。その理由は西武球団が現在最も高く評価しているのが創価大学の田中正義投手だからだ。田中投手は156km/hの球速を誇り、西武のみならず、他球団も熱い視線を送っている。恐らく12球団すべての球団で指名候補に挙げられている数少ないスター候補生だと言えるだろう。

埼玉西武ライオンズは近年、とにかく投手陣の層の薄さにより低迷してしまっている。かつての常勝軍団が2年連続Bクラスに沈んでいるというのは、ライオンズファンのみならず、違和感を感じる野球ファンは少なくないはずだ。実際他球団から漏れてくる話を聞いても、クライマックスシリーズでライオンズが勝ち上がってくることが一番嫌だという声が非常に多い。それだけ警戒されているチームであるにもかかわらず、2年連続Bクラスに沈んでしまっているのだ。

この低迷期を打破するためには、とにかく短期的・中長期的の両面から投手陣を整備していく必要がある。ライオンズは「中継ぎ中継ぎ」と言われているが、2015年に関しては実は二桁勝っているのは11勝の十亀剣投手のみで、先発投手陣も決して安定しているわけではない。特にエースである岸孝之投手が故障がちであることから、早急に次期エースを育成する必要性に迫られている。潮崎哲也2軍監督が、1軍のヘッド兼投手コーチに就任したのも、次期エースを育てるためのひとつの礎と言えるだろう。

西武球団は親会社である西武ホールディングスが再上場を果たしたとはいえ、予算的に余裕のある球団ではない。そのため大型補強に頼ることなく、とにかく自前で一流選手を多く育てていかなくてはならない。そしてそのために最も重要となってくるのがドラフト戦略であり、いかにして伸び代のある選手を獲得するかが、チーム強化の命運を左右することになる。

予算を多く確保できる球団であればFAで即戦力選手を補強し、ドラフトは高校生を中心に将来を見据えた戦略を立てていくことができる。だがライオンズの場合はそうではない。とにかく即戦力となり、そしてプロでの伸び代を持つ選手を確実に獲得していかなければならない。

西武球団の2016年ドラフト会議、最高の形は1位田中投手、2位小野投手という結果だろう。田中投手を1位指名した場合、ほぼ確実に他球団との競合となる。その場合クジを引くのは渡辺久信シニアディレクターとなるようだ。かつてゴッドハンドとしてドラフト会議を沸かせたその人だ。今年のドラフト会議はまだまだ先の話ではあるが、スカウトマン、選手にしてみればもう始まっているも同然だ。

埼玉西武ライオンズには常勝軍団として復権し、最強軍団と化したホークスと互角に渡り合えるチームになってもらいたい。そしてそのためにも重要となるのが、ライオンズの場合はドラフト戦略だ。西武球団は昔からドラフト巧者だという定評がある。その巧者ぶりを渡辺SDを中心に発揮していけば、必ずや優勝争いの常連に返り咲くはずだと、筆者は期待しているのである。





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