脇谷亮太,FA

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2015年11月07日

古巣ジャイアンツへの復帰の可能性が高いFA脇谷亮太選手

logo-npb.gif今オフのFA宣言第1号は埼玉西武ライオンズの脇谷亮太選手となった。脇谷選手は2年前のオフ、片岡治大選手の人的補償によりジャイアンツからライオンズに移籍していた。だがこの移籍は脇谷選手からすれば本意ではなかったはずだ。

2012年は靭帯再建手術によりシーズンを棒に振ったとはいえ、2013年は49試合の出場にとどまるも開幕1軍に名を連ねるなど、復調をアピールしている最中だった。しかし巨人軍は脇谷選手を人的補償のプロテクトリストには加えなかった。もちろんジャイアンツほどの選手層の厚さを考えれば、脇谷選手がリストから漏れたことに不思議はない。だが本人からすれば不本意であったに違いないのだろう。

ライオンズ移籍後はユーテイリティプレイヤーとして活躍をした。2014年の出場試合数は96で、これは2010年のキャリアイヤーに次ぐ数字だ。そして2015年に関しては118試合に出場し、多くの試合で3番を打ちライオンズの勝利に貢献した。ライオンズからすれば堅実な打撃をし、内野ならどこでも守れる脇谷選手が抜けるのは痛手となるだろう。

脇谷選手がFA宣言をすれば、複数球団が獲得に名乗りをあげるはずだ。西武球団もFA残留を認めている。その中でも相思相愛と言われているのが古巣ジャイアンツだ。ジャイアンツは今季、井端弘和選手が引退しコーチに転身した。引退したと言っても今季の井端選手は98試合に出場し、ジャイアンツの内野陣には欠かせない選手だったと言える。そのピースが抜けてしまったのは、ジャイアンツにとっては大きい。

その井端選手の穴を埋めるべくジャイアンツが調査しているのが、脇谷亮太選手だと言う。ただ、まだFA交渉自体は解禁されておらず、実際にジャイアンツが脇谷選手の獲得に手を挙げたわけではない。だがジャイアンツの補強ポイントと脇谷選手の古巣への想いから想像すれば、脇谷選手がジャイアンツと再契約する可能性は高いのではないだろうか。仮にそうなるとライオンズにとっては繰り返すが痛手だ。

ライオンズは過去、12球団で最も多くFAによって選手を流出させてしまっている。順番に名前を挙げていくと工藤公康投手、石毛宏典選手、清原和博選手、松井稼頭央選手、豊田清投手、和田一浩選手、細川亨捕手、土肥義弘投手、許銘傑投手、帆足和幸投手、中島裕之選手、片岡治大選手、涌井秀章投手と、名だたるスター選手ばかりだ。
(松坂大輔投手はポスティング移籍)

逆にライオンズがFAにより獲得した選手は1998年の中嶋聡捕手、2008年の石井一久投手の2人のみで、いずれの年も優勝を果たしている。育成力のあるライオンズというチームはFAで選手を流出し続けても大崩れすることなく、ほとんど毎年のようにAクラス入りを果たしている。だが今季は2年連続Bクラスとなってしまった。さすがにこの状況で大型補強を一切しないとなると、ファンは納得しないだろう。

2015年今季のライオンズはチーム打率、チーム本塁打、チーム得点はいずれもホークスに次ぐ2位だった。それでも4位という順位に終わってしまったのは、ひとえに投手力が足りなかったせいだと言える。すると自ずと補強ポイントは投手に絞られるわけだが、だからと言って外国人投手に頼ることは危険だ。

今季のライオンズは1億2,000万円という高い年俸を払ってルブラン投手というメジャーリーガーを獲得したわけだが、しかし僅か8試合の登板で2勝5敗という数字で終わってしまった。とても1億2,000万円分の働きはしていない。ただ今季のFA市場は先発投手がそれほど多くはないため、ここは流血を覚悟してでもトレードでの獲得を目指すことになるのだろうか。

話を脇谷選手に戻すと、スポーツニュースのニュアンスから察するにFA移籍の可能性はかなり高く、FA残留という可能性は逆に低そうだ。だが脇谷選手はFAランクCの選手で、移籍してもライオンズには一切補償が発生しない。つまりライオンズは脇谷選手を失うだけで、それによって得られるものは何もないのだ。

ただしライオンズには渡辺直人選手の存在がある。脇谷選手と選手キャラクターが被る巧打のユーティリティ内野手だ。それを考えると脇谷選手の流出は実際にはそれほど大きくはないと感じられる。そのためか、田辺監督のコメント記事を読んでもそれほどダメージを感じているようには思わない。となるとやはりライオンズは今オフ、投手陣を徹底的に整備し直すことが最重要課題になるのだろう。

筆者の正直な感想を最後に付け加えるならば、脇谷選手は背番号7を背負えるほどのプレイヤーではなかったように感じる。もちろん素晴らしいユーティリティプレイヤーではあるが、しかしライオンズの7番と言えば豊田泰光選手、石毛宏典選手、松井稼頭央選手、片岡治大選手とスタープレイヤーばかりだ。ライオンズには脇谷選手の流出(実際にFA移籍となった場合は)を前向きに捉え、新たなスタープレイヤーに7番を与え、育てていって欲しい。ちなみにライオンズでは3番や18番といった主力番号が現時点ではまだ空いている状況となっている。





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