松中信彦

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2016年01月18日

未だどこからもオファーが届かない元ホークス松中信彦選手

logo-hawks.gifのサムネール画像前福岡ソフトバンクホークスの松中信彦選手の去就が今なお決まっていない。2015年は古傷である左肩痛のために出遅れ、ほとんど1軍に帯同することができなかった。そしてここ4年は成績的に低迷し続けていることもあり、球団からは引退勧告を受けていた。だがなお現役にこだわる松中選手は他球団への移籍を視野に、ホークスから自由契約となる選択肢を選んだのだった。

松中選手には三冠王ブランドもあるため、合同トライアウトには参加せずに他球団からのオファーを待っていた。だがそのオファーがどこからも届くことなく、もうじきキャンプインを迎えようとしている。そこで松中選手は11球団に対し、春季キャンプで入団テストを行って欲しいという要望を出した。だがどの球団も色よい返事は出さずにいる。入団テストを行って欲しいのなら、最初からトライアウトに参加すべきだった、というのが各球団の考えるところではないだろうか。

パ・リーグTVオフィシャルYouTubeより

現在の松中選手はグアムで、ホークスの後輩たちと自主トレを行っている。体は引き締まり、どこかが痛いということもなさそうだ。だがこの時期になれば、どこの球団もほとんど補強は終えてしまっている。今後あるとすればどこかで怪我人が出て、その穴を埋めるためのトレードくらいではないだろうか。だがそんな状況になったとしても、あえて松中選手を加入させようとする球団はなかなかないだろう。やはり膝と肩に古傷を抱えていることが大きい。

また、松中選手にはダークなイメージも付きまとう。2013年の交流戦でホークスは優勝を果たしたわけだが、松中選手はその優勝セレモニーを欠席した。理由は秋山幸二監督の起用法に不満を抱いてのことだったとされている。野球というスポーツはとにかくチームの輪が大切だ。松中選手はその輪を乱す行動を取ってしまったのだ。しかも若気の至りではなく、2013年の話である。この時のイメージが強いため、他球団も松中選手の獲得に対しては躊躇してしまうのだろう。

起用法や球団に対して不満を抱くな、とは言わない。だが不満があるのならば秋山監督に直談判すべきであり、子供のようにセレモニーをボイコットすべきではなかった。松中選手は三冠王に輝いているほどの偉大な選手だが、このボイコットによりその威光を失ってしまったとも言えるだろう。

だが松中選手にはもう一花咲かせてもらいたい。松中選手はホークスが強くなりかけていた頃に入団し、弱小球団が強くなっていく姿を見続けてきた。このような経験はなかなかできるものではない。例えば歴史の浅いイーグルスや、近年低迷し続けているベイスターズなどは、松中選手の持つ経験値を買うつもりで契約を結ぶのもありではないだろうか。

年俸1000万円程度で代打専任というポジションであれば、松中選手はきっと十分な働きを見せてくれるはずだ。そして松中選手は観客を呼べるスターであり、グッズ売り上げでの貢献も期待できるため、1000万円以上の年俸を提示しても回収することはできるだろう。

松中選手は2月をタイムリミットと設定したようだ。2月までにオファーがなければ引退ということになる。だができればあと1年だけでもいい。かつての三冠王に選手人生を全うさせる場をどこかの球団に与えてもらいたい。こんな寂しい形で引退をするのではなく、三冠王にはそれなりの花道を用意すべきだ。

そして筆者は思うのである。もう一度ホークスが契約を結んでもいいのではないか、と。三冠王には、三冠王らしい引退がある。本来それを与えてあげるべきだったのがホークスだったはずだ。松中選手の強い意向で自由契約になったのだとしても、ホークスには功労者のために一肌脱いでもらいたいと願ってしまうのは果たして筆者だけなのだろうか。





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