松坂大輔,フォーム

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2016年04月20日

肩への負担が大きく制球も定まらない松坂大輔投手のフォーム

logo-hawks.gifのサムネール画像今日4月20日、ウェスタンリーグのホークスvsドラゴンズ戦の先発マウンドに立ったのは松坂大輔投手だった。14日のタイガース戦のマウンドから中5日での登板となった。前回は1回無失点、そして今回は2回2失点という内容に終わっている。

今日の試合では50球程度を予定していたようだが、四球を多く出したこともあり2回で50球を超えてしまい、そこでの降板となってしまった。とにかく制球力に苦しみながらの登板だったようだ。松坂投手は元来抜群の制球力があるわけではなく、球数も非常に多いタイプの投手だった。それにしても1イニングで3四球というのは彼らしくはない。

松坂投手の現在のフォームを確認してみると、クロスインステップでストライディングモーションを取っていた。筆者は野球動作の分析・研究と指導を職業にしているわけだが、主に9種類あるステップのうちで、最も制球が安定しない形がクロスインだ。しかも少しクロスインしているというわけではなく、明らかなクロスインで投げている。もしかしたらレッドソックスのプライス投手の真似をしているのではないかと思うほどだ。

プライス投手の場合は股関節や足首の柔軟性と強さがあるため、あれだけ大きなクロスインで投げているにもかかわらず、与四球率は2.31と決して悪くはない。だが松坂投手は股関節が非常に硬いタイプで、アメリカでは股関節トレーニング専門のジムにも通っていたほどだ。

そしてクロスインのもう一つのデメリットは、肩への負担が大きいことだ。ストライドをクロスインで作ってしまうと、肩を水平内転させて腕を振るしかなくなる。すると負担が大きくなってしまい、肩を痛めるリスクが非常に高まってしまうのだ。クロスファイアーで投げるサウスポー投手の多くが肩痛を経験するのはこれが原因だ。左投手であってもクロスファイアーで投げるべきではない。

ましてや肩の手術を終えたばかりの松坂投手が採用して良いフォームのはずがないのだ。クロスインで投げることにより松坂投手が得られるメリットはないと筆者には断言できる。筆者は松坂大輔投手のことを心底応援している。何より学年は2つ違えど、中学時代は同じ江戸川河川敷のグラウンドで野球をしていた選手なのだ。とにかく頑張ってもらいたいと思っている。

だからこそ筆者は投球動作の専門家として、今の松坂大輔投手のフォームはすぐに改めるべきだと言いたい。肩や肘を痛めるということは、肩や肘に負担の大きい投げ方をしているということに他ならない。つまり治療や手術によっていくら痛みが取れたとしても、痛みの原因となった投球動作を改善しなければ必ず痛みは再発してしまうのだ。松坂投手はそれを理解しなければならない。

筆者はこれまで専門家として、数多くの野球肩やイップスに悩む選手たちの投球動作を改善し、パフォーマンスの向上に成功してきた。だからこそ言えるわけだが、松坂投手のフィジカルコンディションを前提に考えるならば、松坂投手はすぐにでもクロスインステップを修正しなければ、再び肩痛に苦しむことになり、さらには安定的に制球していくことも今後難しくなるだろう。

松坂投手には絶対に復活してもらいたい。筆者はそう願っているからこそ、あえてここで松坂投手の投球動作の問題点を指摘しておきたいと思う。






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