松坂大輔,現在

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2016年03月16日

松坂マネーで改修された西武ドームに戻ってきた松坂大輔投手

logo-hawks.gifのサムネール画像今日、福岡ソフトバンクホークスの松坂大輔投手が1年振りの1軍マウンドに復帰し、さらに10年振りの西武ドームでの登板を果たした。現在の松坂大輔投手と10年前の松坂大輔投手を比較すると、やはり歳を重ねたのだなとしみじみと実感してしまう。

ライオンズのラストイヤーであった2006年、松坂投手は17勝5敗、2.13という素晴らしい成績を残している。この年はホークスの斉藤和巳投手が18勝5敗、1.75という好成績で沢村賞を受賞したため、これだけの成績を残してもこの年の松坂投手はタイトルを獲得することはできなかった。

そのオフ、ポスティングシステムを利用して松坂投手はボストン・レッドソックスへと移籍していくわけだが、この時のレッドソックスの入札額は60億円という巨額なものだった。税金を差し引かれると西武球団に残るのは30億円程度だったわけだが、この松坂マネーは西武ドームの改修に役立てられた。

まず観客(特に女性客)からの不満が高かったトイレを全面改修し、まるでショッピングモールのトイレのように清潔な雰囲気となった。さらにはL's DinerやL's Barなどのフードスタンドを内野スタンドに作り、バリアフリー化、分煙化も進み、ファールゾーンにはグラウンドレベルから観戦できるフィールドシートや、内野席にはテラスシートとエレベーターまで新設された。もっと言えば人工芝も張り替えられ、フェンスのラバー化も進められ、音響設備やブルペンまで一新された。

このような大改修を行うことができたのは、まさにポスティングシステムで得た松坂マネーのおかげだ。その松坂マネーにより改修された西武ドームのマウンドに、松坂大輔投手が10年振りに立ったのだ。本人は自らがプレーしていた頃と西武ドームの雰囲気がかなり変わっていて驚いたようだ。

松坂投手がホークスに加入したオフのスポーツ紙に、埼玉西武ライオンズが獲得を表明してくれれば年俸の金額を気にせず復帰していた、という松坂投手のコメントが掲載れた。西武球団も松坂投手の獲得にはかなり興味を示していたわけだが、しかし手を挙げる前に先手を打つかのようにソフトバンクが年俸4億円での3年契約を提示してしまった。

親会社が再建を目指している最中の西武球団には、さすがにそれだけの金額を提示できる体力はない。いくら松坂投手がお金にはこだわらないと言っているとしても、さすがにソフトバンクの提示額を大幅に下回るオファーを出すことはできない。それは松坂投手やソフトバンク球団に対しあまりにも失礼というものだ。

このような時に、メジャーリーグのような柔軟性があればと筆者は考えてしまう。メジャーリーグの場合、例えば3年12億円という契約を結んだとしても、契約内容によってはその12億円を3年ではなく、5年や10年に分割して支払われるケースもあるのだ。西武球団もこのような手を使い松坂投手を獲得すべきだったと、筆者は今でも考えている。

松坂投手の師である東尾修氏にしても、約束した200勝をライオンズではなくホークスのユニフォームを着て達成することになれば、多少複雑な気持ちにもなってしまうと思う。そういう意味に於いても、松坂マネーで生まれ変わった西武ドームでプレーをして欲しいという意味でも、松坂投手はライオンズに復帰すべきだったと筆者は今なお考えているのである。

だが今さらそんなことを言っても何の意味もない。ホークスの一員となってしまった今は、松坂投手にはホークスの一員として優勝に貢献してもらいたい。そしてかつての剛腕投手から、技巧派投手へ変貌した姿で、再び怪物伝説を歩み始めてもらいたいと筆者は願っているのである。






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