松坂大輔

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2016年01月29日

昨季は1軍登板なく終えてしまった松坂大輔投手の現在

logo-hawks.gifのサムネール画像松坂大輔投手の現在はどのような状況なのか。昨季は9年振りに日本球界に復帰した松坂投手だったが、肩痛により1軍での登板機会がないままシーズンを終えてしまった。年俸が4億円という高額ということもあり、多くのファンが失望感を露わにした。だが松坂投手を簡単に責めることなど誰にもできない。

なぜなら右肩の不調を隠してホークスと契約を結んだわけではないからだ。しっかりとメディカルチェックをした上での契約だったはずで、松坂投手自身、まさかこんなに長い期間投げられなくなるとは予想だにしていなかったはずだ。工藤公康監督は松坂投手の状況について深い理解を示してくれている。もし「根性先行型」の監督であったならば、もしかしたら松坂投手のことを早い段階で見限ってしまっていたかもしれない。そういう意味でも工藤新監督になったタイミングでのホークス入団は、松坂投手にとっては本当に好材料だったと言える。

西武ライオンズからレッドソックス入りした直後、2007年は15勝12敗、2008年は18勝3敗と素晴らしい成績を残している。だが松坂投手がメジャーで輝けたのは、結局はこの2年間だけだった。レッドソックス残りの4年、メッツ2年の間で再び二桁勝利を挙げることはできなかった。

松坂投手は2011年6月10日にトミー・ジョン手術、そして昨年8月18日に右肩の内視鏡手術を受けている。やはり松坂投手が投じる豪球は、自身の肩肘に対する負荷が非常に大きかったのだろう。メジャー移籍後は筋肉量を増やすことによりプロテクトしようとしていたが、その努力が奏功することはなかったようだ。

だが現在の松坂大輔投手の状態は昨季受けた手術のお陰か、メジャー移籍直後同様の良いコンディションであるようだ。つまりメジャーで15勝、18勝を挙げた時の状態であると言う。実際に自主トレでのキャッチボールでも素晴らしいボールを投げているようだし、視察をした工藤監督もその姿を見て安心したようだ。松坂投手には絶対的な投球技術や投球術がある。その大きな武器を持つため、コンディションさえ良ければ当たり前のように二桁勝利は挙げてくれるはずだ。

今季は36歳となる。松坂世代の先鋒ももうすっかりベテラン投手となってしまった。だが年齢に合わせて成績を下降のまま終わらせるわけにはいかない。松坂投手は、東尾修元ライオンズ監督との約束があるのだ。1998年、3球団競合の末、ドラフト会議で西武ライオンズが横浜高校・松坂投手との交渉権を獲得した。だが松坂投手は横浜ベイスターズへの入団を希望し、当初ライオンズ入りには難色を示していた。パ・リーグはDH制を採用しており、投手が打席に立てないことも気にしていたようだ。

その松坂投手との交渉役を任せられたのが東尾監督であり、その席で東尾監督は自身の200勝達成記念ボールを松坂投手に贈ったのだった。そして松坂投手は自身の200勝達成記念ボールを、今度は東尾監督に贈り返すことを約束した。現在通算164勝。200勝まであと36勝というところまで迫っている。毎年12勝挙げれば3年で達成できるペースだ。

近年の松坂投手の数字だけを見るならば、今年から3年連続12勝というのは難しいようにも感じられる。だがトミー・ジョン手術と昨季の内視鏡手術により、肩肘の状態はすこぶるい良いようだ。つまり近年不振に苦しんでいた時期のコンディションとは比較できない程良いということだ。このコンディションがあれば、3年連続12勝など松坂投手にとっては通過点でしかなくなるだろう。

報道されている松坂投手の表情を見ていても、1年前とはまるで違うように見える。その表情を見ただけでもファンとしては安心させてもらえる。ホークスには今季、和田毅投手も復帰している。和田投手は松坂世代の一人であり、松坂投手にとっては盟友とも言える存在だ。ぜひこのベテラン2人の活躍により、ホークスを3連覇へと導いてもらいたい。そしてライオンズ時代から松坂投手を良く知るファンとしては、やはり松坂投手に最も似合うのは開幕マウンドだと、筆者はつくづく思ってしまうのである。






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