高橋由伸

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2018年09月06日

仮にBクラスで終わっても高橋由伸監督を解任すべきではない

  • 仮にBクラスで終えたとしても高橋監督を解任すべきではない!?
  • ブランドが崩壊しつつある今の巨人に必要な人物こそが高橋監督!
  • 高橋由伸監督と鹿取義隆GMの相乗効果が現れるのはまだ先!?

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読売ジャイアンツの高橋由伸監督は今年、3年契約の3年目を迎えている。大きな期待を寄せられて監督就任したわけだったが、ここに来て解任を望む声もちらほら聞こえ始めている。しかし結論から言えば筆者は高橋監督の解任には反対だ。それは
もちろん高橋由伸選手が好きだったからではない。ジャイアンツは高橋監督を監督として育てるべきだし、高橋監督の哲学を
もっとチームに浸透させるべきだと思うからだ。

監督というのは捕手に似ている。起用し続けないとなかなか育成することができない。しかも高橋監督は2015年に現役を退くと同時に監督に就任したため、指導者経験はもちろんなかったし、解説者として外から野球を見た経験もない。指導者としての経験値が0に等しい状態の中、球団は高橋由伸選手に監督を託したのだから、責任を持って高橋監督を監督として育成しなければならないと筆者は考えている。

ここまで3年間の監督としての成績は2016年が71勝69敗で首位カープに17.5ゲーム差離されての2位。2017年は72勝68敗で首位カープに16.5ゲーム差離されての4位、そして今年はここまで59勝63敗で首位カープに15.5ゲーム差離されての3位に沈んでいる。数字だけを見れば監督としての数字は決して芳しくはない。采配に関しても他方から高く評価をされているわけでもない。

だがそれでも筆者は高橋監督を続投させるべきだと考えている。その理由は首位カープに対する戦いの挑み方にある。高橋監督の頭の中には常に優勝の文字しかないようだ。他球団は早々に優勝を諦め、CS狙いの戦術に切り替えている監督も少なくない。だが高橋監督は主軸ローテーションピッチャーをカープに当て続けた。CSは、仮にリーグ戦でカープに勝てなかったとしても、同順位付近の他球団に勝てれば出場権を得ることができる。そのため他球団は主力投手をカープ戦から外し、CSの出場権を争っているライバル球団にぶつける戦術をシーズンの早い段階から取り始めていた。

だが高橋監督はそうではなく、可能性が1%でもあるうちは優勝を目指すという哲学の中で戦っている。実に潔く、筋の通った戦い方だと思う。だからこそ筆者はこの哲学を貫き、そして監督として経験値を高めた時の高橋監督率いるジャイアンツの戦い方を見てみたいと思っている。

「プロ野球は巨人が強くなければつまらない」、というのは事実だと思う。だが近年はどうだろうか。選手補強の成否も芳しくなく、それ以上に選手が賭博に手を染めていたり、同僚選手から野球道具を盗み転売していたり、酔って羽目を外してしまう選手がいたりと、とてもじゃないが「巨人軍は紳士たれ」とは程遠い状態だ。こんな状態だからこそ、球界の紳士の代表格でもある高橋監督を、ジャイアンツというチームのトップから外すべきではないとも思うのである。

紳士集団としてのブランドが完全に崩壊してしまった今、チームブランドを再興させるためにも高橋監督をアイコンとし、三位一体でチーム改革を行っていく必要があると筆者は考えている。

現在ジャイアンツの編成トップには鹿取義隆GMが就いている。鹿取GMのチームリビルディングの成果が見え始めるまでには、おそらく3年前後は要するだろう。補強策、ドラフト戦術などなど、そのあたりに鹿取GMの考えが反映され浸透されるまでにはそれなりの時間がかかる。

高橋監督の監督としての成長と、鹿取GMのチームリビルディングが相乗効果を生み始めるのは2020年あたりではないだろうかと筆者は予測している。東京オリンピックが開催される2020年、海外からの観光客にとって最も有名な日本のプロ野球チームは当然今なおジャイアンツだ。その時もしジャイアンツが不甲斐ない戦いをしていれば、外国人観光客が東京ドームに足を運ぶこともおそらくはほとんどなくなるだろう。だがジャイアンツがカープと熾烈な優勝争いを繰り広げていれば、国内外の野球ファンが2020年夏、日本のプロ野球に今以上に注視するようになるはずだ。

仮に高橋監督を今季限りで退任させた場合、新監督は新たにチームを作り直さなければならない。それが2020年までに仕上がることはないだろう。特に壊れかけたジャイアンツの現状を顧みるならば。高橋監督は慶應大学時代から人望の厚い野球人だった。まさに紳士と呼ぶに相応しい人物だ。ジャイアンツが球界の紳士集団として復権するためにも、巨人軍は10年くらいかけて高橋監督を監督として育成し、高橋監督にはアイコンとして前線に立ってもらい、ジャイアンツというブランドを再興させることに注力して欲しい。

そして筆者は思うのである、編成が機能した状態のチームを率いた時の高橋監督の采配を見てみたい、と。





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