ホセ・アドリス・ガルシア,郭俊麟

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2016年04月22日

外国人補強の手法を変えるかもしれない巨人ガルシア選手の獲得

logo-giants.gifのサムネール画像読売ジャイアンツが今季12人目の外国人選手の獲得を発表した。キューバから亡命なしで公式に来日するホセ・アドリス・ガルシア選手だ。当初は育成契約として交渉が進めらえていたようだが、支配下選手としての交渉に切り替え、契約がまとまった。

パワーヒッターではなく、スピード感のある中距離ヒッターであるようだ。ジャイアンツはこの選手を2〜3年かけてファームで育成し、将来的には助っ人選手として1軍でプレーさせるという指針を示している。これは素晴らしいやり方だと思う。高額年俸を支払っても日本の野球に対応できずに去っていくメジャーリーガーも多い中、ファームでじっくりと日本の野球を教え込むことができれば、高額契約を結ばなくても日本で通用する外国人選手を得ることができる。


キューバ人選手にとってもメリットはある。ガルシア選手は今回は推定年俸1000万円での契約となったが、年俸だけを見ればキューバでプレーを続けるよりは高額であるはずだ。1000万円のうちいくらかはキューバ政府に支払われ、ガルシア選手がどれくらいの年俸になるのかはわからないが、それでもキューバでプレーを続ける場合よりも多くを得られるはずだ。

今後はこのような外国人選手の獲得スタイルが主流になってくるのではないだろうか。埼玉西武ライオンズもプロ経験のない台湾の大卒選手である郭俊麟投手を昨季獲得し、日本で育てるという手法を取っている。この手法による成功例が増えてくれば、各球団2〜3年後を見据えた外国人補強の割合が増えていくのだろう。

数億円支払っても鳴かず飛ばずで帰っていく外国人選手は過去何人もいた。これは完全なる投資の失敗ということになり、球団が得るメリットはほとんどない。だが育成を目的にした獲得であれば失敗したとしてもリスクは少ない。そして成功すればローリスクハイリターンという、ビジネスに於いては最高の形を作り上げることができる。

ライオンズは郭投手を極力1軍で使いながら鍛えようと試みている。一方のジャイアンツは選手層が厚いということもあるが、ガルシア選手を基本的にはファームで育成するつもりであるようだ。そして1軍の外国人選手にもしものことがあった時はバックアップ要員として起用していくらしい。

筆者は常々外国人選手の登録枠を撤廃、もしくは拡大するか、外国人選手のFA取得期間を短くすべきだと考えている。極論を言えば、レギュラー全員外国人選手のチームが1チームくらいあっても面白いのではないか、とも本気で考えているほどだ。日本人選手のレベルをもっとメジャーに近づけていくためには、海外の素質を持った選手をどんどん連れてきて、日本人選手と競わせるのがベストだと思う。

日本人同士で競い合っていても、日本人の枠を大きく超えていける選手は少ない。日本人よりもずっとレベルの高い選手を多く連れてきて、その状況下で競わせた方が日本人選手ももっと伸びると思うし、外国人選手もハングリー精神を失わずにアグレッシヴなプレーを日本でも見せていけると思う。それを可能にするためにも、外国人枠4というのは少なすぎると筆者は感じているのである。

日本プロ野球もインターナショナルを目指すべきだ。日本人選手だけを育てると考えるのではなく、若い外国人選手も含めて育成していくスタイルは、今後のプロ野球にとって大きな可能性となるはずだ。その可能性を活かすためにもジャイアンツのガルシア選手、そしてライオンズの郭投手らを両チームとも何とか一人前に育て上げ、成功例となれるように試行錯誤を繰り返して行ってもらいたい。






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