片岡治大

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2016年04月18日

片岡治大選手を活かし切れない巨人のチームスタイル

logo-giants.gifのサムネール画像果たして読売ジャイアンツに片岡治大選手は必要なのだろうか。片岡選手はジャイアンツにもう一花咲かせにやってきたはずが、実際にはどんどん出場機会が失われている。ジャイアンツは片岡選手に対してはどのような立場を求めているのだろうか。

片岡選手のプレイヤーとしての性格は、打撃に関しては積極果敢なタイプだ。典型的な1番打者タイプではなく、中距離ヒッターに近い。調子が良いと手がつけられないこともあるが、一度調子を落としてしまうとなかなか上がってこられない。だが精神的なきっかけがあると上がって来やすいタイプだ。例えばサヨナラの場面で打席に立ったり、大きな期待をされるとそれを意気に感じ復調してくる。

守備と走塁に関しては文句無しに球界トップクラスだ。ライオンズ時代からセカンドを守ることが多かったわけだが、片岡選手はショートストッパー向きだと筆者は常々考えていた。社会人野球時代はショートを守る機会も多かったと思うし、リーダーシップを持っているだけにショートの位置から守備全体を引っ張っていくこともできる選手だ。

ジャイアンツは2013年オフにFAで片岡選手を獲得したわけだが、2年後の昨オフにはマリーンズからクルーズ選手を獲得してきた。片岡選手同様にセカンドを守る選手だ。クルーズ選手の獲得により、片岡選手の出場機会はどんどん減ってきている。打席数で言えば片岡選手はクルーズ選手の約1/3だ。

片岡選手はこのままではもう一花咲かせるどころか、ジャイアンツで飼い殺しになってしまわないだろうか。トレードでライオンズに戻るという選択肢はもうないのだろうか。ライオンズは現在ショートストッパーを固定できずにいる。片岡選手ならばそこにフィットし、ライオンズのレギュラーとして活躍していくこともできるだろう。

片岡選手は客を呼べる選手であるし、金銭トレードで獲得をしたとしても十分に元を取れるだけの選手だ。片岡選手ほどのプレイヤーをベンチウォーマーにしてしまうなど、非常にもったいないことだ。片岡選手を活かすためにはやはり上述の通り、意気に感じる状況を与えてあげる必要がある。しかしジャイアンツはそうはせず、ポジションが同じクルーズ選手を獲得してきた。これでは片岡選手のジャイアンツに於ける存在感はますます薄まってしまう。

もちろん片岡選手が文句なしの成績を残せば良いわけだが、しかしそのためにはチームも片岡選手を活かすための環境を作ってあげなければならない。だがジャイアンツというチームキャラクターではそれは難しいのだろう。結果を残した者だけを起用する、それがこのチームの伝統なのかもしれない。確かに選手層が厚いチームであればそうなってしまうのも当然だとは言える。

年俸だけを見ても今季は、ジャイアンツ入団時の約半分となってしまった。果たして片岡選手は今なおジャイアンツというチームにこだわりや愛着を持っているのだろうか。選手としての自分を中長期的に見えることはできているのだろうか。短期的に目の前のプレーしか見えていないという状況ではないのだろうか。筆者には片岡選手の心境まではわからない。だが片岡選手のことをジャイアンツが活かし切れていないことだけは確かだ。

期待されてジャイアンツ入りした片岡選手ではあるが、しかし片岡選手自身の将来を考えるならば、ジャイアンツよりも必要としてくれるチームは間違いなくある。そして筆者がもう一度見たいのは、2008年の日本シリーズでジャイアンツ相手に死球を受けガッツポーズを見せた、あの闘志溢れる片岡選手の姿なのである。






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