澤村拓一,豊田清

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2016年01月19日

リリーフで転向で水を得た魚になった澤村拓一投手

logo-giants.gifのサムネール画像読売ジャイアンツの守護神は今季も安泰だ。剛腕澤村拓一投手が昨季からリリーフに転向し、守護神として素晴らしい成績を残している。60試合に投げて7勝3敗36セーブで、防御率は1.32という好成績だ。まさに守護神の名に恥じない活躍だった。だが真価を問われるのは2016年となる。万が一今季は不振ということになれば、昨季の好成績をまぐれだったと言われかねない。そう言わせないためにも、複数年連続して好成績を残す必要がある。

筆者の本音としては、澤村投手にはダルビッシュ有投手のようなスターターになってもらいたかった。だが澤村投手はまさに剛の者であり、ダルビッシュ投手のような柔軟性をまだ身につけられていない。そのため長いイニングを投げる先発投手としては、なかなか安定した成績を残すことができなかった。ペース配分を考えると常に豪球を投げるわけにもいかず、制球を重視したはずのボールが甘くなったところを打たれる場面も先発時代は多かった。

しかし守護神というポジションであれば、ほとんどのケースが1イニング限定となる。そのため打者3人に対し常に全力投球をしていくことも可能だ。これによって澤村投手の剛腕が今まで以上の唸りをあげるようになり、まるで水を得た魚のように持ち味を発揮できるようになった。

守護神1年目に関しては、澤村投手はある意味怖いもの知らずで臨んでいた。だがリリーフ転向2年目の今季は違うはずだ。リリーフの難しさ、怖さを知った上でのシーズンインとなり、このオフは考えることも多かったはずだ。人間というのは恐怖を知ることによって初めて恐怖感を覚えるようになる。つまりリリーフ1年目は恐怖感をそれほど感じていなかった澤村投手も、今季は恐怖感を覚えることが多くなるはずなのだ。そしてその恐怖感を乗り越えてこそ、真の守護神へと進化していくことができる。

澤村投手にとって幸いだったのは、昨季から豊田清投手コーチが1軍に配置転換されたことではないだろうか。豊田投手と言えば、西武ライオンズ時代は名クローザーとして名を馳せた投手だ。豊田投手が先発からリリーフに転向したのはプロ9年目のことだったが、そこから実に157のセーブを積み重ねていった。もう2〜3年早くリリーフに転向していたら、200セーブは確実だっただろう。

豊田コーチはその経験から、リリーフの難しさや怖さを熟知している。性格的にすごく考え込むタイプの投手であったため、他のリリーバー以上にそれを深く理解している。そして対処法の抽斗もたくさん持っている。澤村投手は、そんな豊田コーチの経験を間近で教わることができるのだ。澤村投手にとって、豊田コーチの存在があるのとないのとでは、まさに雲泥の違いが生じるはずだ。

澤村投手は今季28歳とまだまだ若い。もし30セーブ以上挙げる年をあと5〜6回作ることができれば、200セーブを超えることができる。澤村投手にはぜひ、豊田コーチとの二人三脚で200セーブという数字を目指してもらいたい。近年200勝を超えることはかなり困難となってきたが、その反面200セーブというのはまったくの夢ではなくなってきている。

2016年は守護神として年俸1億円の大台に乗り、生涯守護神を誓った澤村投手。生涯守護神を誓ったのだから、やはり200セーブという数字は意識していくべきであり、さらにはジャイアンツの守護神だけではなく、日本代表の守護神も務めるような存在になってもらいたい。そして来年開催される第4回WBCでは、ぜひ澤村投手に胴上げ投手になってもらいたいと、筆者は今、大きな期待を寄せているのである。





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