片岡治大

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2016年01月16日

薪をくべられて燃えないはずがない今季の片岡治大選手

logo-giants.gifのサムネール画像今季2016年、ジャイアンツは前マリーンズのクルーズ選手と前ライオンズの脇谷亮太選手を内野手として補強した。クルーズ選手は昨季、二塁手としてゴールデングラブ賞に輝いた名手であり、脇谷選手も昨季はライオンズで3番を任されるなど状態の良い選手だ。だがこのコラムの主役はそのふたりではない。ふたりが加入したことにより、今まで以上に厳しい立場に立たされている片岡治大選手だ。

パ・リーグTVオフィシャルYouTubeより

片岡選手はご存知の通り2013年オフ、ライオンズからFA権を行使しジャイアンツに移籍してきた選手だ。かつては4年連続盗塁王に輝き、最多安打の獲得経験もある名選手だが、2011年以降は怪我に苦しみ、ジャイアンツ移籍後の2年もフル出場に近いところまでは行っていない。年齢的にも今季は33歳でシーズンインすることになり、もうベテランの域に入っている。冷静な目で見るならば、今季以降で片岡選手がキャリアイヤーを作ることは非常に難しいだろう。

ジャイアンツの堤辰佳GMもその辺りは重々承知しているのだろう。仮に片岡選手が離脱した場合、クルーズ選手も脇谷選手もセカンドを守ることができる。しかもクルーズ選手はセカンドだけではなくサード、ショートを守ることができ、脇谷選手も内野ならどこでも守れるユーティリティープレイヤーだ。仮に片岡選手がここ2年と同様の働きしか見せられない場合、今季の出場機会は大幅に減ることになるだろう。

ただ片岡選手にとって幸運だったのは、クルーズ選手にしても脇谷選手にしても、絶対的な打力はないという点だ。クルーズ選手は外国人選手としては珍しく長打力はそれほどなく、打率も2割台中盤。得点圏打率も同じように低い。一方脇谷選手の昨季打率は.294で、得点圏打率は.333と数字的には素晴らしいが、272打席と出場機会が少なかったため、常時出場してどれほどの打率を残せるかは不透明だ。ただジャイアンツは、脇谷選手をレギュラーとしては考えていないと思う。

片岡選手は非常に熱い選手だ。2008年の日本シリーズで、死球を当てられてガッツポーズしたあの姿が、筆者の脳裏には今なお色濃く残っている。つまり片岡選手は薪をくべればくべるほど燃えるタイプの選手なのだ。そして今季はクルーズ選手、脇谷選手という大きな2つの薪が片岡選手に対してくべられた。これで片岡選手が燃えないはずがない。

筆者は冒頭で、片岡選手が今後キャリアイヤーを作ることは難しいと書いた。冷静に考えれば当たり前とも言えるだろう。だが今季は状況が違う。片岡選手にとって燃える材料が揃っているのだ。高橋由伸新監督を胴上げしたいという強い思いもあるだろう。キャリアイヤーとまではいかなくとも、今季片岡選手がもう一花咲かせる可能性は十分にあると筆者は考えている。

ただ、片岡選手の場合一番怖いのは怪我だ。上述した通り2011年以降は怪我が多く、厄を払うために名前の漢字を改名したりもしている。ちなみに西武時代の片岡易之という漢字も本名ではなく、怪我の厄を払い落とすためにプロ入り時に変えたものだった。本名は保幸という漢字だ。

片岡選手は体のコンディションさえ良ければ、必ず結果を残してくれるレベルにある選手だ。それは33歳になった今とて変わらない。野球選手に怪我は付き物とは言え、それにしても2011年以降は怪我に泣かされていることが多い。今季は何とかその不安を払拭し、フル出場に近い出場試合数を勝ち取ってもらいたい。

盗塁技術は今なお衰えてはいない。巨人移籍後はいずれも20盗塁以上をマークしており、昨季に関しては出塁すると約5回に1回盗塁を決めている。600打席以上立つことができれば、30盗塁以上マークすることはほぼ確実だと言える。だからこそここ2年間のように400打席台に甘んじるのではなく、今季は移籍3年目にして不動のレギュラーとなれるよう、片岡選手には最大火力で燃えてもらいたいと筆者は大きな期待を寄せているのである。そうすればジャイアンツのV奪回も自ずと見えてくるはずなのだ。





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