斎藤佑樹

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2016年02月08日

斎藤佑樹投手がプロで生き残るため必要な小宮山悟化

logo-fighters.gifのサムネール画像果たして今季、斎藤佑樹投手は復活することができるのか。斎藤投手は今季でプロ6年目となるが、通算成績は14勝19敗と期待に沿う活躍ができたシーズンはまだない。これだけ数字を残せないということになると、今年6月で28歳という年齢になることもあり、そろそろ背水を覚悟しておく必要もあるだろう。

アマチュア時代から斎藤投手に理解のある栗山英樹監督在任中は、まだまだチャンスは与えられると思う。だが仮に来季監督が変わったとすれば、そう簡単にチャンスは与えられなくなるだろう。ファイターズは栗山監督1年目の2012年こそリーグ優勝を果たしているが、その後は3年連続でV逸が続いている。もし今季も優勝を逃すようなことがあれば、栗山監督自身、これ以上監督を続けたいと言うことは難しい状況になる。

パ・リーグTVオフィシャルYouTubeより

来季以降も栗山監督が指揮をとる体制を維持するためにも、斎藤投手の覚醒が何よりも重要だ。ではどうすれば斎藤投手はプロレベルの投手になることができるのか。筆者が個人的に考えていることは、小宮山悟化だ。斎藤投手は恐らく今後も、150km/h以上のボールを投げることはないだろう。となると140km/h前後のストレートで勝負せざるをえない。だがそれだけで勝てるほどプロの世界は甘くはない。

小宮山悟投手は、現役時代は130km/h台のストレートで勝負をし、通算117勝141敗という立派な成績を残している。仮に若い頃、もっと強いチームに在籍していればもっと勝てていたかもしれない投手だった。その小宮山投手のストレートはプロとしては非常に遅かったが、しかしそのストレートを絶妙なコントールと配球により速く見せ、打者を撹乱させた。そして微妙に動くストレートでバットの芯を外し、内野ゴロを打たせるのが非常に巧みな投手だった。

斎藤投手の奪空振り率は非常に低い。1軍レベルでは最低水準の奪空振り率だ。つまり斎藤投手は三振を奪いに行くのではなく、1球で1つのアウトを取りに行くスタイルに徹しなければ、1軍レベルで数字を残すことは難しいと考えられる。いわゆる打たせて取るピッチングスタイルだ。しかしそのためには絶対的な制球力が必要となる。

打たせて取るためには、相手打者の得意ゾーン付近にある苦手ゾーンに投げる技術が必要だ。いくら相手打者が完全に苦手にしているゾーンに投げたとしても、打者自身が苦手だと自覚しているコースでは打者は手は出してこない。だからこそ得意ゾーン付近にある苦手ゾーンに投げられる技術と勇気が必要があり、それを持っていたのが小宮山悟投手だった。

斎藤投手もボール1個分ではなく、ボール半個分でコースを投げ分けられる技術を身につけなければならない。そうしなければ剛速球を投げるわけでもなく、魔球を持つわけでもない斎藤投手が1軍で10勝することは難しい。言い換えれば、その技術を身につけられなければ、斎藤投手はこのまま野球人生を終えていくことにもなる得る。

あれだけ世間を沸かせた早大3人衆も、今のところ全員がパッとしない現役生活を送っている。最も多く1軍で投げているカープの福井優也投手でさえ二桁勝利の経験はなく、昨季初めて9勝6敗と勝ち越してシーズンを終えられたという段階だ。この福井優也投手でさえまだ期待通りとは言えない。ライオンズの大石達也投手に関して言えば、残念ながらもうほとんど過去の人になってしまっている。

この状況に於いて斎藤投手が生き残るためには、小宮山悟化しかないと筆者は考えているのである。だがそのためには昨季までの投球モーションのままではいけない。制球力を安定させられない要素が投球モーション内に多くあるためだ。だがそれらをしっかりと改善し、抜群の制球力を身につけることができれば、二桁勝利を挙げられるようにもなるだろう。起用し続けてくれる栗山監督の恩に報いるためにも何とかここから立ち直ってもらいたいと、筆者は今季の斎藤佑樹投手に期待を寄せたいのである。






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