斎藤佑樹,2016

トップページ > 北海道日本ハムファイターズ
2016年05月05日

2016年こそ斎藤佑樹投手は1軍に定着できるのか?!

  • 2016年こそ斎藤佑樹投手は開花できるのか!?
  • 昨季までの弱点を克服することはできたのか?!
  • 今季初登板はどのようなピッチング内容だったのか?

logo-fighters.gifのサムネール画像

斎藤佑樹投手が今季2016年の1軍初登板を果たした。7回の1イニングだけマウンドに登り、結果としては被安打3の無失点というものだった。決して褒められた内容ではなく、たまたま0点に抑えることはできたが、ビッグイニングを作ってしまう可能性もあった。このようなピッチングをされては、次回以降接戦で起用することは栗山英樹監督としては少し怖いのではないだろうか。



被安打3は一死からの3連打だったわけだが、打たれ方が拙かった。なんと7〜9番の下位打線に3連打を浴びているのだ。結果的に1番の本多選手を併殺打に打ち取り事なきを得たが、しかし本多選手を併殺に打ち取った投球は非常に甘かった。市川捕手は外角低めにミットを構えているのだが、斎藤投手のボールは外角高めの非常に甘い球だった。

これは斎藤投手が打ち取ったと言うよりは、本多選手が打ち損ねてくれた、と判断すべきだろう。今日の斎藤投手のピッチングを見ていて筆者が最も残念に感じたのは、併殺に打ち取った直後に笑顔を見せたことだ。もちろん久しぶりの1軍マウンドでピンチを作ってしまい、それでも何とか抑えられたという安堵感はあったとは思う。また、緊張感もあっただろう。だがこの緊迫する僅差の試合に登板し、自作自演でピンチを切り抜けたことを喜んでいてはいけない。

斎藤投手はもう若手でもなければプロ入りして日が浅いわけでもない。年齢的にも年数的にも、そして背番号を見ても1軍の主戦投手になっていなければならない選手だ。もしそれを自覚していたならば、今日の併殺後に笑顔など見せられなかったはずだ。

斎藤佑樹投手の今日のピッチング・モーションをじっくり観察してみると、やはり昨年までの悪い点はほとんど修正されていない。ディッピングが大きく、上体が立ったまま腕メインでボールを投げ、そしてその腕は最後まで振り切られていない。この形では力強いボールを投げられないことはもちろん、低めへの制球力など高まるはずがないのである。そして制球や球威がアップしない投げ方でいくらたくさん投球練習をしたところで、思うような上達は見込めず、腕主体で投げているため肩肘への疲労は溜まるばかりだ。

斎藤投手はやはりピッチング・モーションを見直すべきだろう。この投げ方を続けていては、今後も1軍の主戦投手になれる見込みはない。専門家として斎藤佑樹投手のモーションを観察して感じることは、ピッチングメカニクスやバイトメカニクスをあまり理解していないのだろうな、ということだ。もし理解していたとすれば、現在のようなモーションでは投げていないはずだ。

1軍復帰登板での緊張感を差し引いても、今日の斎藤投手のピッチング内容は1軍レベルではなかった。このままでは大量失点を喫するのも時間の問題だろう。日本のプロ野球ではパーソナル・コーチというのはまだ一般的ではないが、斎藤佑樹投手もパーソナル・コーチの導入を考えるべきではないだろうか。例えばホークスの和田毅投手のように。

和田毅投手には有能なパーソナル・コーチが付いているため、モーションを見ればどのような意図でフォーム作りをして来たかがよくわかる。目指すものが見えるピッチング・モーションなのだ。それはやはりパーソナル・コーチである土橋恵秀コーチがピッチングメカニクスやバイオメカニクスを深く理解し、和田投手に対しその情報を適切なタイミングで伝えているためだ。

一方斎藤佑樹投手のモーションからは意図が感じられない。制球力を上げる要素、球速を上げる要素、球質を上げる要素などなど、フォームから目的が見えてこないのだ。つまり一芸に秀ていない、ということだ。プロの世界で生き抜くためには何か一芸を持ってなくてはならないわけだが、斎藤投手にはその一芸がないのだ。

何か明確な意図を感じさせるピッチング・モーション作りをしていかなければ、斎藤投手はこのまま開花することなくプロの世界を去っていくことになるだろう。斎藤投手自身、もうすでにその焦りはあるはずだ。だからこそ今までと同じことを続けるのではなく、思い切って何かを変える必要があると筆者は考えている。そのためにパーソナル・コーチの力を借りるのも悪くはないと思うのである。






日刊野球ネイションの記事はすべて筆者ことKazuが個人見解の元、すべてオリジナルで作成いたしております。無断転載はお断りしておりますので、転載・転用をご希望の方は必ずご一報くださいませ。ご協力よろしくお願いいたします。
日刊野球ネイション
Copyright(C) 2015-2016 日刊野球ネイション All Rights Reserved.