陽岱鋼

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2015年12月15日

骨折公傷ならずも4000万円減でサインした陽岱鋼選手

logo-fighters.gif12月15日、陽岱鋼選手と日本ハム球団が二度目の契約更改交渉を行い、今回は無事サインされることになった。1回目の交渉では4000万円減の年俸1億6000万円という評価に、陽選手は態度を硬化させていた。だがマネージメント会社から詳細を聞かされると納得したようで、今日サインする運びとなった。

そもそも何故4000万円のダウン提示となってしまったのか?それは5月4日、札幌ドームでのイーグルス戦が原因となっていた。1点ビハインドで迎えた6回裏、陽選手はセカンドゴロを打ち一塁にヘッドスライディングをしてしまったのだ。その結果、左手舟状骨剥離骨折と診断され1軍登録を抹消されてしまった。陽選手としてはこれを公傷と認めて欲しかったようだが、しかし球団がそれを認めることはなかった。


一般的に打者走者として一塁にヘッドスライディングすることは推奨されていない。陽選手のように骨折をしてしまったり、脱臼をしてしまう危険もある。そして突き指をする可能性も非常に高いのだ。そして根本的に一塁を駆け抜けるよりも、ヘッドスライディングしてしまう方が一塁への到達タイムは遅くなってしまうのだ。そのため打者走者として一塁にヘッドスライディングすることを禁止している球団も監督方針によってはあるほどだ。

ではなぜヘッドスライディングをしてしまうのか?やはり理由はそれによってチームの士気が高まるという点に尽きるのではないだろうか。内野ゴロを打って気迫溢れるヘッドスライディングをすれば、自然とチームは盛り上がり、球場のボルテージも上がりやすくなる。だがそれはやるとしても、やはり9回の土壇場の場面に限るのではないだろうか。

陽選手がヘッドスライディングをしたのは6回で、ビハインドもまだ僅か1点のみだった。果たしてこの場面でヘッドスライディングをすべきだったのだろうか。仮に打者が1軍半の選手であれば、1本のヒットで年俸が大きく変わることもある。そのため必死になって無我夢中でやってしまうということもあるだろう。だが陽選手は今季年俸2億円のスタープレイヤーだ。やはりもっと冷静に怪我をするリスクを考え自重すべきだったと筆者個人としてはそう考えている。

日本の球団は明確に禁止しているケースは少ないかもしれない。だがメジャーリーグはそうではない。打者走者の一塁へのヘッドスライディングを明確に禁止しているケースが多い。もしくは選手との契約条項に入っているケースもある。ちなみにメジャーリーグの場合、中には「オフシーズンにバスケをしない」という条項などもあり、それほど無用な怪我に対するリスクケアに徹底している。

ヘッドスライディングによって骨折したことにより、陽選手は今季86試合にしか出場することができなかった。そしてそのヘッドスライディングのせいで、4000万円もの年俸を失うことになった。ただ最後に陽選手の気持ちを考えるならば、5月4日時点の打率は.167と低迷していた。もしかしたらこの低迷により無我夢中で1本のヒットを求めてしまったのかもしれない。もしくはボールとの競争に勝とうとした気迫が体を前のめりにしてしまい足がもつれ、ヘッドスライディングをせざるをえない状況だったのかもしれない。もし後者であるならば意図したヘッドスライディングではないため、公傷を認めてあげるという判断がなされても良かったのかもしれない。

だが陽選手ほどの実力を持った選手であれば、焦らなければ数字はあの後どんどん上がっていったはずだ。だからこそ骨折が悔やまれてならない。陽選手は今やファイターズにとっては不動の主力打者だ。もし陽選手の離脱がなければ、ファイターズはもしかしたらもっとホークスに肉薄できていたかもしれない。このような悔いを残さないためにも、やはり主力選手たちは相応の自覚を持ってプレーに挑むべきだと、筆者は改めて実感するのであった。





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