斎藤佑樹,織田信長

トップページ > 北海道日本ハムファイターズ
2015年10月30日

斎藤佑樹投手が覚醒するための鍵は織田信長

logo-npb.gif斎藤佑樹投手は今季でプロ5年目を迎えていた。2010年のドラフト会議で鳴り物入りでファイターズ入りしたハンカチ王子こと斎藤佑樹投手だが、ここまでの5年間、とても期待に応えたとは言えないプロ生活が続いている。5年間の通算成績は14勝19敗で、5つ負け越している。そもそも斎藤佑樹投手ほど期待されているピッチャーであれば、14勝という数字は1シーズンでマークしなければならない数字だと言えよう。

パ・リーグTVオフィシャルYouTubeより

ではなぜ斎藤投手はプロ入りして以来ここまで苦しむことになっているのだろうか。それはピッチャーとしての特徴がないというのが原因ではないだろうか。プロで活躍するためには、何か光るものが1つなければいけない。しかし斎藤投手にはそれが見当たらないのだ。150km/hを超えるストレートを投げるわけではないし、魔球と呼ばれるような変化球があるわけでもない。かといって抜群の制球力があるわけでもないし、打者を威嚇するような投球フォームで投げているわけでもない。これと言って特徴がないのが斎藤佑樹投手なのだ。

斎藤投手が今後150km/hのボールを連発させられることはほとんど考えいにくい。そして突然魔球のような変化球を投げられるようになることも考えにくい。そうなると斎藤投手が今後プロで勝てるようになるためには、抜群の制球力を身につけていく必要がある。しかし投球動作を見る限り、今のままでは制球力が飛躍的に向上することはないだろう。

まずディッピングといって、並進運動時に右膝を深く曲げ過ぎている。これはステップの幅を狭め、球威を低下させる原因になる。そして根本的に重心が高いため、低めへの制球力が安定することもないだろう。右投手の制球力は左膝が生命線となるわけだが、振り上げた左足が接地したあと、この左膝に目に見えてブレが生じている。この左膝の使い方では制球力が安定することは今後もないはずだ。ちなみに筆者は普段、職業としてパーソナル投手コーチを務めているため、投球動作やスポーツ科学に関しては専門分野となる。

斎藤佑樹投手の覚醒は誰もが待ち望んでいることだ。女性に絶大な人気を誇る斎藤投手だけに、来季いよいよ覚醒することができれば、今まで以上に女性ファンをスタジアムに増やすことができるだろう。そして女性ファンが増えれば同時に男性ファンも増え、プロ野球界は今まで以上に活性化されることになる。斎藤投手にはそれだけのポテンシャルがあるのだ。しかしここまではそれをまったく活かしきれておらず、もったいないとしか言いようがない。

斎藤投手は比較的頑固な性格をしているようだ。そのため投手コーチのアドバイスに積極的に耳を傾けるというよりは、自分が良いと思ったことを行っていくタイプであると言う。しかしファイターズの1軍には斎藤投手が憧れている黒木知宏コーチの存在がある。来季こそは覚醒できるように、黒木コーチのアドバイスを積極的に受け入れ、投球動作を1から見直すくらいの覚悟で挑んでもらいたい。そう、斎藤佑樹投手には覚悟が必要だ。過去の自分自身は一度捨ててしまい、新たな斎藤佑樹を作り上げるくらいの覚悟で挑まなければ、来季も今までの繰り返しになってしまうだろう。

以前斎藤投手は好きな戦国武将である「織田信長のように、ここぞという時に勝てるようになりたい」とインタビューで答えていた。織田信長は過去を切り捨てることを決して厭わなかった。そして先入観に囚われず、新しい良いと感じられるものは積極的に取り入れて行った。斎藤佑樹投手が来季覚醒するためには、織田信長のように過去の斎藤佑樹を自ら切り捨てられるかどうかだ。それができれば、きっと来季こそは背番号18に相応しい活躍を野球ファンに見せつけられるはずだ。





日刊野球ネイションの記事はすべて筆者ことKazuが個人見解の元、すべてオリジナルで作成いたしております。無断転載はお断りしておりますので、転載・転用をご希望の方は必ずご一報くださいませ。ご協力よろしくお願いいたします。
日刊野球ネイション
Copyright(C) 2015-2016 日刊野球ネイション All Rights Reserved.