大嶋匠

トップページ > 北海道日本ハムファイターズ
2016年02月15日

大嶋匠選手の特性を活かすアンダーハンドキラーとして生きる道

logo-fighters.gifのサムネール画像2011年のドラフト会議、ファイターズが7位指名したのはソフトボール選手の大嶋匠選手だった。まさに異色の指名であり、まさにサプライズ指名だった。ソフトボール選手としての大嶋選手は日本代表で4番を打ち、大学では13試合連続ホームランという輝かしい実績を残してはいたが、本格的に野球をやるのは小学生の頃の軟式野球以来だったようだ。

ドラフト指名前には社会人野球のセガサミーの練習に参加し、10月に行われたファイターズの入団テストを受験していた。そこでスカウト陣の注目を集めてのドラフト指名だったようだ。野球とソフトボールは確かにとても似ているスポーツだ。しかし実際にプレーをしてみると意外と大きく異なることに気付かされる。

まずは野球の場合、投手が投げるボールは下がりながら飛んでくることが前提だ。しかしソフトボールの場合は浮き上がってくることが前提となる。打者が打たなければならないボールが、野球とソフトボールとではかなり違ってくるのだ。ボールの軌道が変わればバットの振り方も変わってくる。この差をアジャストしていく作業は、大嶋選手にとってはかなり大変だったのではないだろうか。

大嶋選手は180cm、95kgという立派な体格をしている。一見すると長距離砲のようにも見えるが、しかしバットスウィングを見るとホームランバッターのスウィングではない。まずテイクバックで作るトップが非常に浅く、タイミングも投手ではなく、実際にリリースされたボールにタイミングを合わせているように見える。トップが浅いことに関しては、これはスウィングの加速距離が短くなるため、自然と飛距離は落ちていく。

タイミングの合わせ方に関しても、リリースされてからストレートか、変化球かを見極めようとしているように見え、これでは差し込まれることも多くなってしまうだろう。山勘が当たればホームランを打てることもあるが、しかし変化球を上手く使われれば翻弄されることになる。

例えば大嶋選手を、アンダーハンドスローやサイドハンドスローの投手限定で起用してみる、というのはどうだろうか。埼玉西武ライオンズの牧田和久投手のボールなどは、地面すれすれのところからストライクゾーンの高めに飛んでくる。まさにソフトボールの投手が投げるような軌道だと言える。

硬式野球を始めて間もない大嶋選手が、4〜5年で1軍主力レベルの打者になることは普通に考えれば難しい。それならば多くは求めず、アンダーハンドキラーとして生きる道を探れば良いのではないだろうか。確かにアンダーハンドスローの投手は数えるほどしか1軍にはいないが、しかしその投手と対戦する時だけ1軍登録をし、あとは2軍でさらに経験を積むという形にしていけば、1軍を経験しながら育てることも可能となる。

もちろん極端なアイディアであるわけだが、しかしせっかく獲得したソフトボール出身選手なのだ。そのソフトボール時代に身につけた特性を活かしてあげることは、ファイターズの球団としての責務とは言えないだろうか。そしてその特性を活かせるようになれば野球に対してもっと自信を持てるようになり、大嶋選手が覚醒するきっかけを作ることにもなると思う。そのような理由から、ソフトボール出身の選手を無理やり野球選手に変えなくても良いのではないかと、筆者は個人的には考えているのである。





日刊野球ネイションの記事はすべて筆者ことKazuが個人見解の元、すべてオリジナルで作成いたしております。無断転載はお断りしておりますので、転載・転用をご希望の方は必ずご一報くださいませ。ご協力よろしくお願いいたします。
日刊野球ネイション
Copyright(C) 2015-2016 日刊野球ネイション All Rights Reserved.