FA制度,ポスティングシステム,ロッタリー制度

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2016年03月04日

外国人枠を撤廃・拡大すれば日本プロ野球の質は必ず向上する

logo-npb.gif今後、日本人メジャーリーガーの人数はさらに増えていくと思う。と言うよりは、増えていくべきだと筆者は考える。その理由は単純で、日本プロ野球のレベルをもっと上げていくためだ。この場で何度かすでに書いていることではあるが、メジャーリーグと日本プロ野球とでは、レベルはメジャーリーグの方がはるかに上にある。この差を縮めていくためにも日本人選手をどんどんメジャーリーグに送り込み、メジャーの技術を日本に逆輸入してくる必要があるのだ。

単純に比較をしてもあまり意味はないわけだが、野球技術に関しても、そしてビジネスとしても日本プロ野球はメジャーリーグに負けている。そもそもコミッショナーの存在意義がまったく異なる。メジャーリーグのコミッショナーには明確な範囲での権限が与えられているが、日本プロ野球のコミッショナーは時に、存在意義さえ問われてしまうことがある。つまりこれではトップダウン式のプロ野球運営は事実上不可能であり、12球団が完全に足並みを揃えることも難しい。

日本プロ野球は本当に保守的な世界だ。文化的背景から考えても、日本プロ野球でメジャーリーグの運営そのままを真似ることは難しい。トレードにしてもFAにしても、今以上に活性化されるという見込みはほとんどないに等しい。今季に関してはFA宣言をした選手が入団テストを受けるという事態まで生じている。

日本プロ野球の全体としてのレベルがメジャーに届かない原因に、外国人枠の問題があると筆者は常々考えている。この外国人枠は撤廃すべきではないだろうか。例えば選手が全員外国人選手というチームがあっても良いのではないだろうか。オーナー企業が金満であるならば、メジャーリーグからFA選手をどんどん連れてくるようなことがあっても良いのではないだろうか。

メジャーリーグはドラフト制度に関しては、ロッタリー制度を前向きに検討するなど、常に公平性を維持しようと努力している。しかし事FA補強に関しては贅沢税はあるものの、それを承知すればキャッシュに物を言わせ最強軍団を作り上げることもできる。日本プロ野球のような金銭、人的補償は発生しない。ただし移籍選手のクラスに応じドラフト権を譲渡する必要はある。

日本のFA制度にある金銭、人的補償制度は本当に必要なのだろうか。これらがFA制度の活性化を阻害してはいないのだろうか。そもそも人的補償制度にはプロテクト枠が存在しており、そのリストから漏れてしまった選手しか補償選手として指名する事はできない。そのため人的補償は選ばず、金銭補償を選ぶ球団も多い。

さて、冒頭では日本人選手をどんどんメジャーに送り込むべきだと書いたが、FAによるメジャー移籍をもっと目指しやすくする環境整備が必要だと思う。現行の海外FA制度では、下手をすれば選手としての旬を過ぎてからしかメジャーを目指せないというケースも多い。

メジャーリーグではFA権は6年で取得できる。だが日本の場合、国内FA権は8年、海外FA権は取得まで9年かかる。例えば大卒選手が最短で海外FA権を取得しても、メジャー移籍できるのは32〜33歳ということになってしまう。この年齢は日本であっても選手としては下り坂とされ、ましてや下り坂の年齢でメジャーリーグでベストパフォーマンスを発揮する事は難しい。

確かにポスティングシステムという制度もあるわけだが、これは選手の意思ではどうすることもできない。今季で言えば前田健太投手のようにポスティングシステムの利用を球団が認めてくれれば良いのだが、もしポスティングシステムの利用を球団が認めてくれなければ、9シーズン分の1軍登録日数に達しなければ、メジャーリーグを目指すことさえ許されない。人々に夢を与える職業であるプロ野球選手たち自身の夢を、NPBは奪いすぎてはいないだろうか?

そして日本人選手がもっとメジャーリーグを目指しやすくするためにも、日米間のトレード制度に関してももっと整備していくべきだと思う。また、それを可能にするためにも外国人枠の撤廃、もしくは拡大が必要ではないかと筆者は考えているのである。






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