松井裕樹,イーグルス

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2015年12月13日

渡辺久信投手の若き日に重なる松井裕樹投手の立ち位置

logo-eagles.gifのサムネール画像2015年、楽天イーグルスの守護神を務めた松井裕樹投手の2016年シーズンの起用法はまだ決まっていない。先発に戻るプランもあるし、守護神候補次第では来季も引き続きクローザーを務める可能性がある。だが筆者は個人的には先発に戻してあげるべきだろうと考えている。

筆者の考え方はシンプルで、良い投手には1イニングでも長く投げてもらいたいと考えている。そうなるとプロ野球の場合は週に6試合しか行われない。守護神というポジションであれば、チームがその週を僅差で全勝したとしても6イニングスしか投げない。

パ・リーグTVオフィシャルYouTubeより

だが先発となれば週に1試合しか投げることはないが、最大で9イニングスを投げられるようになる。週54イニングスを戦うことを前提にするならば、より良い投手により長イニングを任せるのが、まさに正攻法と言える。仮に完投したとすれば、その週の17%のイニングスを松井裕樹投手に託すことができるのだ。

筆者自身はこのように考え、松井投手がよほどクローザーというポジションにこだわりを見せるか、よほど他の守護神候補が不甲斐ない状況でなければ、松井投手は先発を務めるべきだろうと思っている。そもそもイーグルスで今季2桁勝利を挙げたのはエース則本投手のみで、その則本投手であっても10勝11敗と負け越している。イーグルスが来季巻き返しを図るためには、何をおいても先発陣の整備が重要となるはずだ。

先発に戻るべきだとは考えているが、しかし今季の守護神経験は松井投手にとっては大きな財産になったと思う。まずしっかりとしたストレートを投げるということが、守護神として癖付いたのではないだろうか。しっかりと腕を振って伸びのあるストレートを投げるということは、意外と難しいものだ。だが松井投手は守護神を務めることによりそれを身につけられたように感じられる。

例えば西武ライオンズの黄金時代、渡辺久信投手は高卒からのプロ2年目で先発と守護神を経験し、翌3年目は16勝6敗で最多勝、最高勝率、最多奪三振という投手三冠に輝いている。筆者の目には、松井投手がその渡辺久信投手の姿にタブって見えるのだ。そういう意味でも、このタイミングでの先発転向は悪くはないと感じるのである。

プロ1年目の松井投手は制球難で自滅するケースも多く、1年目の与四球率は5.20だった。それが2年目の今季は3.49まで改善された。制球力が安定したという点も、先発投手としては大きなプラス材料となる。やはり四球が多いと球数が増え、それだけで完投能力が低下してしまう。しかし無駄な四球が減っている現状ならば、四球によってかさむ球数を抑えられ、スタミナも温存できるようになる。

松井投手にはやはり今後は、則本投手との左右Wエースという存在になってもらわなければ困る。ふたり合わせて30勝くらいを挙げることができれば、イーグルスが3年連続最下位に沈むことは決してないだろう。やはりプロ球団として、3年連続最下位に沈んではいけない。3年間も最下位に沈んでしまっては、球団の取り組み方に疑問を抱かざるをえなくなる。イーグルスが来季上位に食い込むためにも、やはり松井投手には最多勝争いに加わるような活躍を見せて欲しいと、筆者は期待しているのである。






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