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2016年04月11日

風格と余裕が感じられる森繁和ヘッドコーチの対話術

logo-dragons.gifのサムネール画像中日ドラゴンズ森繁和ヘッドコーチが、2時間以上に渡りネイラー投手と対話の時間を持ったことがニュースになっていた。これはとても良いことだと思う。中には外国人選手に対し、日本人選手に接するのと同じように頭ごなしで喋ってしまうコーチもいるが、この場合はその外国人選手が活躍するケースはほとんどない。

例えばデーブ大久保コーチの日本人選手に対する指導は、情熱と理論の両方を兼ね揃えたスキルの高いものだった。しかし外国人選手とは相性が悪く、埼玉西武ライオンズ時代にはクレイグ・ブラゼル選手と一悶着を起こしてしまった。これによりブラゼル選手は2軍でくすぶってしまい、活躍をしたにも関わらず1年でライオンズを去っている。その後阪神タイガースで47本塁打を打ったことは周知の通りだ。

外国人選手の場合、日本人選手とは比較にならないくらい高いプライドを持ってプレーをしている。そのため日本特有の縦社会的な対応をしてしまうと、外国人選手をあっという間に怒らせることになり、良好なメンタルコンディションでプレーすることができなくなる。それでなくても言葉も通じず食べ物も合わない国でプレーをするストレスがあるのだ。そんな状況下でさらにコーチにガミガミ言われてしまっては、ベストパフォーマンスを見せろという方が酷な話だ。

反面、森繁和コーチは違う。ネイラー投手の意思を尊重するためにも、ネイラー投手が考えていることをじっくり聞くという行動を見せてくれた。そしてネイラー投手が考えていることを踏まえた上で、森コーチが考えていることをネイラー投手に伝え、100%納得できる形で話し合いを終えた。さすがは百戦錬磨のコーチだ。コーチとしての行動に余裕が感じられる。

ネイラー投手自身、森繁和コーチという日本での最大の理解者を得たことにより、今後さらに充実したメンタルでプレーできるようになるはずだ。今季はここまで1勝1敗4.50という成績を残しているが、初戦こそ5回4失点という内容だったが、2〜3戦目はしっかりとQSをクリアしている。もう少し投打ともに援護があれば2勝1敗でもおかしくはない内容だった。

恐らく森コーチとしては、ネイラー投手はもう一皮剥けるはずだと考えているのだろう。もう少し何かプラス要素があれば、日本で活躍できるタイプの外国人選手だと見抜いているのだと思う。だからこそ日本人選手に対してさえもなかなか見られない、2時間以上の青空ミーティング(ナゴヤドームではあるが)を行ったのだろう。

そして前回10日の登板に関してはリードを保ったままの降板だったが、降板後にリリーバーが打たれネイラー投手の白星が消えてしまった。このことに対するケアでもあったのだと思う。森コーチは一見怖そうなコーチだが、ただ怖そうなだけではない。気配りが素晴らしい怖そうなコーチなのだ。

今季はエース大野投手がいて、若き若松投手と小熊投手の状態も良い。ここにネイラー投手が加わってくれば先発陣はかなり安定するようになり、投手のやりくりもかなりスマートになっていくだろう。あとは最近打点が付いていないビシエド選手の前に走者を貯められるようになれば、ドラゴンズが上位に食い込む可能性はかなり高くなっていくはずだ。






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