藤井淳志,落合博満,中日ドラゴンズ

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2015年10月30日

落合GMに不信感を抱く藤井淳志選手、FA宣言か?!

logo-npb.gif中日ドラゴンズのGMに落合博満氏が就任したのは2013年秋のことだった。つまりシーズンとしてはここまで2014〜2015年を、落合GM体制で戦ってきたことになる。だがこの間ドラゴンズはチームとしては低迷してしまっている。谷繁元信選手兼任監督がチームを率いてきたわけだが、昨季は4位、今季は5位と浮上のきっかけを得られずにいる。

落合GMは、監督としては文句のつけようのない名将だった。在任8年間で4回リーグ優勝をし、2位になった2007年にはポストシーズンを勝ち抜き日本シリーズに進出し、見事をファイターズを破り日本一に輝いている。そして何より、8年間で一度もBクラス落ちがなかったということが素晴らしい。

監督としては技術的に未熟な選手たちを叩き上げ、時に非情な采配を揮うことによりチームを勝利へと導いていった。だがこの手腕、GMとしてはどうやら通用しないようだ。落合GMになって以来、年俸査定や球団からの評価に不満を抱いている選手が続出している。特筆すべきは2013年オフに自由契約となり、巨人へと移籍していった井端弘和選手だろう。球団に対し不信感を抱き、井端選手は秋季キャンプ初日にチームに合流しないという行動を取るまで追い詰められてしまった。中日としては選手としてだけではなく、有能な指導者候補を失ってしまうことになった。

そして今オフは藤井淳志選手が落合GMに対し不信感を抱いている。藤井選手は今年7月にFA権を取得したのだが、シーズンが終わっても待てど暮らせど、落合GMからの残留交渉がないままだと言う。確かに藤井選手は推定年俸3,000万円という金額からもわかるように、スタープレイヤーではない。だがチームにとっては必要な戦力であることに間違いはない。

今オフのフリーエージェント宣言の申請は本日10月30日〜11月10日までが期限で、11月12日から他球団との交渉が可能になる。つまり藤井選手はFA申請期間が始まるというのに、まだ残留交渉がされていないという状況なのだ。そのために藤井選手は落合GMに対し不信感を抱いている。ただ交渉の日時が決まっていないだけではなく、このような日程的状況にあるため、藤井選手もナーバスになってしまっているのだ。

落合GMは、選手に対し徹底的なハングリー精神を求めるような契約更改を続けている。だが根本的にハングリー精神をそれほど持ち合わせていない現代の日本人選手に対し、いきなりそれを求めても反発されるだけだ。プロ入り後間もない選手ならまだしも、中堅やベテラン選手に対しては、もっと細心のケアが必要だったと筆者は考えている。

藤井選手に対しても、やはりもっと早く交渉の席を設けるべきだったのではないだろうか。藤井選手がFA宣言をすればCランク評価になるため、獲得球団は中日に対して補償が発生しない。つまり血を流さずに藤井選手を獲得することができるのだ。そのため藤井選手がFA宣言をしたとすれば、今季の成績を見る限り、獲得を目指す球団は間違いなく複数出てくるだろう。この状況になることはシーズン中から予測できていたにもかかわらず、落合GMはなぜ藤井選手との交渉を後回しにしているのだろうか。

今度は落合GMの立場になって考えてみよう。恐らく落合GMは藤井選手に対し、無言のメッセージを送っているのではないだろうか。つまり「今年の成績でFA宣言しようなんて思うな。宣言するのならもっと自分の価値を最大限に高めてからにしろ」という感じで。落合GMの現役時代がまさにこのスタイルだった。落合選手はFA権を取得すると、年俸という形で最も高く評価してくれた球団に移籍をするというスタイルを貫いた。落合GMから見れば藤井選手はまだ「売り時」ではないのだろう。今年はまだ「買い時」でしかないと考えているのではないだろうか。そのような無言の檄を飛ばしているように、筆者はなんとなく感じている。

果たして今後、藤井選手のこの話題はどのような方向で進んでいくのだろうか。FA移籍という、中日としては最悪の結末を迎えてしまうのか、それとも中日に残留し、来季は落合GMを見返すほどの活躍を見せてくれるのか。もうベテランの域に入っている藤井選手が、男としてどのような姿を見せてくれるのか、筆者は今後の動向にも注目していきたいと思っている。





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