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2016年09月11日

半月程でマジック20を一気に0まで減らし優勝したカープ

  • 広島カープが25年振りのリーグ優勝を達成!
  • 緒方監督に続き、黒田投手と新井選手も胴上げされる!
  • ここからカープが目指すのは32年振りの日本一!

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2016年9月10日、マジック1で迎えた東京ドームでのジャイアンツ戦に6−4で勝利したことにより、広島カープは25年振りのリーグ優勝を果たした。振り返れば8月24日にマジックナンバー20が点灯してから、僅か半月程度で0まで減らしたことになる。ここまで短期間でマジックが減った例は、近年珍しいのではないだろうか。


通常、点灯したマジックを消さずに0まで減らすことはとても大変なことだ。中にはマジック8を点灯させ減らしながらも途中で消えてしまい、結局逆転で優勝をさらわれてしまったチームさえも2010年には存在している。特に一桁になってからは、プレッシャーによりなかなかマジックナンバーを減らせないのが通常の流れだ。ではカープはなぜここまでスピーディーにマジックを0にすることができたのか?

その答えは考えるまでもなく、セ・リーグ2位以下のチームの勝率が非常に低かったからだと言えるだろう。カープが優勝を決めた9月10日時点で、2位ジャイアンツの勝率は65勝60敗3分の.520でしかない。この数字はパ・リーグで言えば3位マリーンズの.528を下回る数字であり、リーグが違えばAクラスさえも危うい勝率だ。

つまりカープが試合に敗れた日であっても、マジック対象チームであるジャイアンツも一緒に敗れてしまったために、カープのマジックはほとんど毎試合減り続けたのだった。マジックが減らなかったのはカープの試合がなく、ジャイアンツがスワローズに勝った9月9日だけだ。

今季のカープは本当にそつのない良い野球をし続けたと思う。その象徴的な場面が今夜の試合でも見られた。6回表の攻撃だ。先頭の1番田中選手が四球で出塁すると、2番菊池選手は2球バントの姿勢を見せた。だが投球はいずれもボール球となり、カウントは2−0となる。

並の監督であればとにかく走者をスコアリングポジションに進めたいと考えたかもしれない。だが緒方耕一監督が出した3球目のサインはバスターだった。菊池選手は体勢を崩しながらもしっかりとバスターを決め、打球は三遊間を抜けていく。この時のジャイアンツの内野陣はバスターをまったく警戒していないような動き方だった。

カウント2ー0ともなれば、投手は当然ストライクを欲しがる。ましてやジャイアンツはビハインドだったためなおさらだ。そこで緒方監督はすかさずサインをバスターに変更した。するとこれが成功し、一気にチャンスが拡大した。結果的に追加点には繋がらなかったのだが、しかしこのようなそつのない野球を1年間続けてきたからこそ、チーム打率もチーム得点もセ・リーグでダントツトップとなったのだろう。

胴上げではまず緒方監督が7回宙を舞った。それに続き黒田博樹投手、新井貴浩選手が胴上げされた。監督が胴上げされるのは当然のことだが、しかし黒田投手と新井選手の胴上げが自然と始まったのを見ると、このふたりがカープ内でどれだけ大きな存在であったのかがよくわかる。

胴上げの直前、黒田投手と新井選手が目に涙を浮かべ抱き合ったシーンは印象的だった。メジャーリーグ、そしてタイガースから再びカープに戻るという選択肢は、とても勇気のいる行動だったと思う。当人たちからすれば「のこのこ戻ってきやがって」と思われないかどうか、気が気ではなかったはずだ。

しかし大ベテランであるこのふたりは率先してチームの先頭に立ち、自分たちよりも若い選手たちを言葉でも行動でも引っ張り続けた。その姿が後輩たちの目に焼きつき、ふたりが胴上げされるのが自然な流れとなったのだろう。普通に考えれば、ベテラン選手が活躍しただけでは胴上げなどされない。つまり黒田投手と新井選手は、それだけの数字以上の物をカープに与え続けたということだ。それをカープ愛という言葉でまとめるのは、あまりにも短絡的すぎだろうか。

今夜、カープは25年振りのリーグ優勝を果たした。だが戦いはこれで終わったわけではない。リーグ優勝をしたと言っても、CSで敗退してしまっては日本シリーズへは進めず、万が一そうなれば1984年以来の日本一を目指すこともできなくなる。

カープの本当の戦いはこれから始まると言ってもいいだろう。ここまで来たら決してリーグ優勝だけで慢心することなく、貪欲に日本一を目指してもらいたい。今季はベストコンディションとはほど遠かった黒田投手は、今シーズン限りで今度こそ引退してしまう可能性がある。その黒田投手に最高の花道を、日本一という形で作ってあげて欲しい!





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