新井貴浩

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2015年12月16日

来季こそは優勝という形で恩返しをしたい新井貴浩選手

logo-carp.gifのサムネール画像新井貴浩選手ほど「不屈」という言葉が似合う選手も珍しい。1年前、新井選手は阪神タイガースを自由契約となった。提示された年俸は7000万円という金額だったが、2015年も代打での起用がメインになるということを通達され、最後の働き場所を求め新井選手自ら自由契約を申し入れた。その新井選手をすぐに獲得しに行ったのが古巣カープだったというわけだ。

だがカープが提示した金額は2000万円という額で、タイガースが提示した額より5000万円も低かった。だが新井選手は迷わず古巣への復帰を決心する。FAでカープを出て行ったのに、それでも呼び戻そうとしてくれる球団に男気を感じたのだろう。新井選手はカープに最後の仕事場を求めたのだった。

順風満帆な2015年シーズンではなかった。開幕当初は右肘痛に苦しみ、なかなかレギュラーとして活躍することができなかった。それでも痛みが癒えてくると次第に4番に座るようになり、打率以上に勝負強いバッティングを見せるようになる。最終的な出塁率は.349で、得点圏打率は.311と、.275という打率よりも遥かに高い数字を残した。特に交流戦ではパ・リーグを相手によく打った印象が残っている。

この活躍により2016年の年俸は6000万円となり、今季年俸の実に3倍という金額に跳ね上がった。年齢的にも数字的にも、再び1億円プレイヤーになることは難しいかもしれないが、しかしカープに戻った新井選手は輝いて見える。やはり4回打席に立ってこそ活躍を見せてくれる新井選手であって、まだまだ代打専門になるほど老け込んではいない。

そして背番号も今季は28番を背負っていたが、今季まで25番を背負っていた髙橋選手が50番に変更になったことにより、新井選手は来季から慣れ親しんだ25番に戻ることが決まっている。新井選手自身は25番は若手に譲る気持ちでいたようだが、やはり新井選手といえば25番が代名詞で、この背番号がよく似合う。

そんな新井選手は2000本安打まであと29本と迫っている。大きな怪我さえなければ、交流戦あたりで2000本安打を達成できるのではないだろうか。だが新井選手自身はあくまでもカープの勝利を最優先に考えており、自らの記録に対して欲を見せることは決してない。だが新井選手がチームの勝利に貢献できている限り、2000本安打はいずれ通過点となっていくだろう。

新井選手はまさに日本人好みする侍タイプの野球選手だ。長らくタイガースに籍を移していたが、しかし残りの野球人生はすべてカープのために尽くしてくれるはずだ。カープは1991年以来リーグ優勝から遠ざかっている。これは12球団で最も優勝から遠ざかっているということになる。

来年は前田投手が抜けてさらに苦しくなるカープではあるが、こんな時だからこそ新井選手と黒田投手のベテランを中心に結束を強め、強い赤ヘル軍団を復古させてもらいたいと筆者は願っているのである。





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