前田健太,ポスティング

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2015年11月30日

前田健太投手メジャー移籍容認の構えを見せ始めた広島カープ

logo-carp.gif メジャーリーグへの移籍を希望していたカープ前田健太投手だが、球団は今オフのポスティングによる移籍を容認する方向で調整しているようだ。まだ確定というわけではないが、前田投手がポスティングにかけられる可能性は非常に高くなってきた。もしかしたら来季からメジャーリーグで前田投手のピッチングが見られるかもしれないと思うと、ファンとしてワクワクしてくる。ただ、日本ではしばらく見られなくなるという寂しさがあるのも正直なところだ。

メジャーリーグでの日本人投手の評価は非常に高い。松坂大輔投手も故障前には素晴らしい実績を残したし、リハビリ中のダルビッシュ有投手、FA交渉中の岩隈久志投手、ベテラン上原浩治投手ら、ファンを納得させる活躍をしている投手は非常に多い。やはり日本人投手の特徴として、制球力が良い点が高く評価されている。前田投手ももちろん制球力には定評がある投手で、メジャーでもローテーションの2〜3番手になれる実力があると言われている。

前田健太投手が海外FA権を取得できるのは早くても2017年シーズンとなる。つまりFA権を使ってメジャーに移籍できるのは2018年シーズンからが最速なのだ。その頃前田投手は30歳になっている。かつてイチロー選手は「野球選手の最盛期は27〜30歳」と語っている。その言葉を借りるならば、まさに今が前田投手の最盛期となる。やはりどうせメジャー移籍をするのであれば、最盛期のピッチングによりメジャーリーガーたちを翻弄してもらいたいというのが筆者の願いだ。

ちなみに国内FA移籍であれば選手が流出すれば人的補償、もしくは金銭による補償を受けることができる。だが海外FA移籍となると球団はその補償を受けることができず、単純に主力選手を失うだけに終わってしまう。だがポスティングシステムを用いれば、少なくとも球団には入札金が支払われることになり、その資金を使い失った選手の補填を行うことも可能だ。

前田投手は間違いなくカープには必要な選手だ。だがFAを待ってただ前田投手を失うだけというよりは、このタイミングでポスティングマネーを得ておいた方がビジネスとしては成功だと思う。では1年後にポスティングにかけたとしたらどうだろうか?恐らく「FA流出前に金で売った」と言われなき中傷を受ける可能性があるだろう。広島カープとしてはそれらの状況を総合的に判断し、今オフのポスティングを容認する構えを見せているのだと思う。少なくとも海外FA権取得の2年前であれば「金で売った」と叩かれることもないはずだ。

メジャーリーグではすでに6球団以上が前田投手の獲得に興味を持っているとされている。つまりポスティングにかけて入札されないという状況になる可能性はほとんどない。そうなると、あとはどの球団が最高額で入札してくるのか、という点がポイントとなる。今のところ前田投手に興味を示しているのはヤンキース、レッドソックス、ドジャース、ジャイアンツ、カブス、ダイヤモンドバックスなどで、いずれも過去日本人選手を獲得したことがある球団ばかりだ。

日本人選手の獲得経験があるということは、日本人選手に対する理解も深いということで、その状況は前田投手にとっては大きなプラス材料となりうる。やはりチーム内に最初から理解者がいる状況というのは、移籍初年度の選手にとっては心強いものだ。そういう意味で上述した6球団であれば、いずれの球団が落札したとしても前田投手は安心してプレーすることができるだろう。

広島カープが正式にポスティングを容認するコメントを出せば、それはすなわち今後数年は日本で前田投手のピッチングを見られなくなるということだ。野球ファンとしては寂しいが、しかし前田投手がメジャーリーガーたちをキリキリ舞いさせる姿を見られるのであれば、またメジャーリーグで日本人先発投手対決を見られるのであれば、寂しさを我慢する価値は十分にあると言える。

来季、前田投手には日本人投手のレベルの高さを改めてメジャーで証明してきてもらいたい。プレミア12のようなメジャーリーガーがほとんど出ていないような大会ではなく、メジャーリーガーしかいないメジャーリーグにて、前田健太投手には躍動してもらいたいと筆者は大きな期待を寄せているのであった。






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