黒田博樹

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2015年11月16日

引退を示唆する黒田博樹投手をどうすれば翻意させられるのか

logo-npb.gif広島東洋カープの黒田博樹投手は、未だ現役の続行を明言していない。黒田投手は今季の全日程を終了した際に来季が白紙であるとコメントしている。そして「完全燃焼できた」とも話しているため、もしかしたら今季限りで引退ということも十分にあり得るのだろう。

カープに復帰した今季の黒田投手は26試合に先発をし、11勝8敗という好成績を残した。防御率は2.55という数字で、これも素晴らしい成績だった。これだけの結果を残しても引退を示唆するということは、黒田投手がそれだけ今季のカープの優勝に賭けていたということなのだろう。

だが残念ながらカープは優勝候補に挙げられるも、4位でシーズンを終えてしまった。この結果に対し黒田投手は「チームの勝利に貢献できたかわからない」と悩んでいるようだ。確かに前田健太投手という絶対的エースがいて、さらに現役メジャーリーガーだった黒田投手がいるのだからカープは優勝候補だったと言える。だが結果は3位タイガースと0.5ゲーム差の4位だった。

仮に黒田投手が引退をしたとすれば、それは異例の事態となるだろう。何せ途中怪我で一時離脱したにもかかわらず11勝8敗という成績を挙げているのだ。これだけの成績を最後に引退ということになれば、これは珍しい事態としか言いようがない。そしてカープファンとして気がかりなのは、黒田投手と前田投手が同時にチームを去ってしまうという事態だろう。

前田健太投手は今季15勝を挙げている。仮に前田投手がメジャー移籍し、黒田投手が引退ということになれば、カープは今季69勝の内の37%、合わせて26勝という勝ち星を失ってしまうことになる。これはまさに由々しき事態だ。

しかし黒田投手にしても前田投手にしても、早期決着はつかないのではないだろうか。前田投手に関してはカープがポスティング移籍を認めた場合、入札や入団交渉に長い時間を要する。そして黒田投手にしてもまだしばらくはオーバーホールをしながら悩み続けるのではないだろうか。そうなると球団としても補強に頭を悩ませることになる。

黒田投手が現役続行か否かを判断する一つの材料として、前田投手のメジャー移籍の有無も関係してくるのではないだろうか。黒田投手は男気溢れる選手だ。そのため仮に前田投手がメジャー移籍ということになれば「前田がチームを去る状況で、自分が引退するわけにはいかない」という考えに至ることもあるのではないだろうか。

ちなみに黒田投手は日米通算200勝まであと7勝と迫っている。野球ファンとしてはこれもなんとか達成してもらいたい記録だ。もし黒田投手が来季も現役を続けることになれば、かなり高い確率で来季中に200勝を達成することになるだろう。球団としてはこのあたりの話を絡めながらも、黒田投手を慰留していくはずだ。

黒田投手はチームが勝つためにも、球団運営面に於いても非常に大きな存在だ。現役を続ければ二桁勝利を挙げてくれるだろうし、グッズの売り上げや登板日の観客動員数でも黒田効果が期待できる。総合的に考えるとやはり黒田投手には現役を続けてもらわなければ、ファンも球団も困ることになるだろう。

しかしただ慰留しただけでは、仮に引退を決意した黒田投手を翻意させることはできないだろう。だがそこに意義を与えてあげられれば、黒田投手の心に再び火が灯り、現役続行を決意してくれるかもしれない。筆者は黒田投手の姿を見ていると、義に生きた上杉謙信のことを思い出してしまう。上杉謙信は私欲によって動くことは決してなく、常に義によって行動していた。だからこそ筆者は黒田投手を慰留するためには、黒田投手の義に訴えかける必要があると考えているのである。





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