福良淳一,続投,監督

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2016年08月18日

オリックスが勝つために必要な監督とフロントの噛み合わせ

  • 8月17日、福良監督の来季続投が正式決定!
  • では今季のオリックス敗戦の責任は誰が取るのか?
  • オリックスに必要な監督とフロントの噛み合わせ

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8月17日、オリックスバファローズの福良淳一監督の続投が正式に発表された。福良監督は昨季6月、森脇前監督が事実上の引責退任をされたあと、ヘッドコーチから監督代行になり、シーズン終了後に正式に監督に就任した。つまり今季は正式な監督としては1年目のシーズンだった。そういう意味では続投により、福良監督に落ち着いてチーム作りをしてもらうという判断は、チームにとっては決してマイナスではないと思う。


だがバファローズは現在最下位に沈んでいる。この責任はやはり誰かが取らなければならないだろう。福良監督の続投を決めたということは、フロントは「福良監督には敗戦の責任はない」と考えているということだ。ということはフロントが敗因の責任を取るのだろう。つまりはGM同等の立場である瀬戸山隆三球団本部長が責任を取るということになるのだろう。いや、取らなくてはならないと思う。

バファローズの補強は本当にチグハグだ。例えば糸井嘉男選手と中島宏之選手だが、年齢も1歳違いとほとんど同年代であり、独特の世界観を持っており、伸び伸びとプレーをしたいという意味に於いて、個性が完全に被ってしまっている。糸井選手は宇宙人と言われ、中島選手もかなり天然な性格で知られている。内外野に一人ずつこのような自由タイプのキャラクターの選手がいては、チームバランスは決して安定しないと筆者は考えている。

かと言って生え抜きのT-岡田選手は言動によりチームを牽引できるリーダータイプではない。伊藤光捕手も今季は不振やリード面を理由に2軍降格した期間が長かった。つまりバファローズには、グラウンド上でナインを1つにまとめられる選手の存在がいないのだ。勝てるチームには必ずそのような存在の選手が一人は内野にいる。

例えばホークスであれば内川聖一選手や松田宣浩選手、ファイターズであれば田中賢介選手や中田翔選手の存在がある。マリーンズの場合も鈴木大地選手や岡田幸文選手がいる。ホークスの内川選手以外はみな生え抜きであり、チームに対し大きな影響力を持っている。もちろん内川選手も含めて。

バファローズが来季勝つためには、他球団に於ける彼らのような存在を作る必要があるだろう。バファローズの戦いを見ていると、とてもチームが一丸となっているようには見えない。まるで野球が個人競技のようになってしまっている。メジャーリーガーのように圧倒的な技術力があれば、個々でベストを尽くせば勝てるかもしれない。だが現状のバファローズには、メジャーで通用するようなレベルにある打者はいない。

となるとやはり、チームが一丸となって戦っていくしか方法はない。だが現状ではチームを一丸にしていけるキャプテンシーを持った選手の存在がいないのだ。これがやはりバファローズが長年低迷している大きな原因ではないだろうか。例えばオリックスがまだ強かった頃には田口壮選手、イチロー選手、谷佳知選手らリーダーシップを発揮できる選手の存在が多かった。

福良監督を続投させることは筆者個人としては反対ではない。寧ろ少なくとも2〜3年はどっしりと腰を据えてチーム作りを任せるべきだと思っている。だがそのためにもグラウンド上でチームを一つにまとめる力を持った選手の存在が必要だ。しかもそれは自他共に認める高い技術、能力を持った主力選手でなくてはならない。

年齢、背番号、期待度を考えれば、安達了一選手をそのような存在に育成していくことがベストではないだろうか。そして安達選手を育成しながら、安達選手の次のリーダーも同時に育成していく必要がある。これを怠ってしまっては、バファローズが今後安定的に勝てるようにはならないはずだ。

例え良い数字を残す選手を連れてきたところで、そんな選手は他球団にもざらにいる。つまり他球団に勝っていくためには、良い数字を残す選手を増やし、その上でチームを1つにまとめていかなければならない。そうしなければ個人で団体を相手にして戦うような状況になってしまい、今までのバファローズのような長い低迷期を招いてしまうことになる。

福良監督は野球に於ける勝ち方を知っている監督だと思う。あとは福良監督が考える野球を実践してくれる選手、実践できるチームを作れば良いだけだ。だが現状のように自由度の高い選手の存在感が大きいままでは、福良監督の目指す緻密な野球を実現できるチームにはならないだろう。

今バファローズがやらなければならないのは、福良監督が目指す野球を実現できる選手を集められるGM(球団本部長)の存在だ。少なくとも瀬戸山球団本部長は、福良監督や森脇監督が目指した野球を実現できる選手を集められなかった。監督の戦術と、フロントのチームビルディングが噛み合わなければチームが勝つことはない。バファローズが来季こそは勝てるようになるためには、この噛み合わせがすべてであると筆者は考えているのである。





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