中島裕之,中島裕之

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2016年02月23日

ショートに再挑戦する中島宏之選手が抱える守備の弱点

logo-buffaloes.gifのサムネール画像オリックスバファローズの中島宏之(中島裕之)選手が、今季は遊撃手に再挑戦することになった。これは中島選手にとっても、チームにとってもプラス材料となる。本来であれば安達了一選手が正遊撃手に名乗りを上げなければならないわけだが、1月23日に潰瘍性大腸炎を患ってしまい、開幕に間に合わないことが濃厚となっている。

中島選手は昨季は怪我もあり指名打者や一塁手としての出場がほとんどだったが、本来はライオンズの正遊撃手だった選手で、ゴールデングラブ賞も3回獲っているほどだ。ショートストッパーは本来緻密なプレーを要求されるわけだが、中島選手は典型的なショートストッパーというよりは、メジャーリーガーのようなダイナミックなプレーを売りにするタイプの選手だった。


プロ野球を代表するショートストッパーだったわけだが、しかし守備に関しては1つ大きな欠点があった。それは性格が優しいという点だ。一塁走者に盗塁を企画されて二塁に入る際、本来であれば走者が走り込んで来にくい形で捕手からの送球を受けなければならない。例えばタッチにしても、そっとタッチしに行くのではなく、ラフプレーにはならない程度にガツンとタッチしに行くような形だ(送球が逸れた場合)。だが中島選手にはそれができなく、どうしてもそっとタッチしに行ったり、走者がスライディングしやすい形で送球を待ってしまうのだ。

日本ではあまり目立つことのないプレーではあったが、仮にアメリカでプレーをするショートストッパーが中島選手のように優しければ、ショートストッパーとしてはそれだけで落第点となってしまう。ラフプレーをするという意味ではなく、一塁走者が激しいスライディングをしにくい形で送球を待たなければならないのが、本来のショートストッパーの役割だ。そしてそれにより盗塁を阻止できる確率をさらに高めることもできる。

バファローズ森脇前監督は中島選手の守備に関して、天性でやっている部分が多いため、もっと理に適ったプレーが必要、と評価していた。二塁ベース上のこのプレーに関してなどは、まさに森脇監督が盗塁阻止率を高めるためにも理論を求めたポイントだったのではないだろうか。

中島選手の遊撃手としての守備範囲は決して広くはなく、たまに送球ミスをすることもある。守備のスペシャリストたちと比較をすればその守備力は決して高く評価することはできない。だがメジャーリーガーのようなあのダイナミックなフィールディングには多くのファンをスタジアムに集められる魅力がある。緻密なフィールディングに関しては甘い分、守備のスペシャリストができないような形でアウトを取ることができるのが中島選手だ。

ライオンズ時代の中島選手を知る野球ファンからすれば、「3番ショート」というポジションがどこよりも似合っていると感じてしまう。昨季は怪我に苦しんだ日本復帰1年目となったが、今季のコンディションはなかなか良さそうだ。コンディションが良いのであれば本来最大の持ち味であるバッティングでもかなりの活躍を見せてくれるはずだ。

昨季は.240と低迷してしまったが、本来であれば当たり前のように3割を打てる打者だ。3番ショートとして中島選手が糸井選手と共にチームを牽引していければ、昨季のようにチームが5位に低迷することなどまずありえないだろう。パ・リーグを面白くするためにもバファローズの躍進が必要だ。投手陣は安定しているだけに、中島・糸井コンビを中心に打線が奮起していければ、今季は十分に優勝を狙えるチームとなっていくはずだと筆者は考えているのである。






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