駿太

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2016年01月03日

チームが勝つために6年目の覚醒が求められる駿太選手

logo-buffaloes.gifのサムネール画像今季、バファローズの選手の中で最も頑張らなければならないのは駿太選手だと筆者は考えている。駿太選手は2010年ドラフト会議、ハズレのハズレのハズレ1位指名だった選手だ。この年のドラフト、オリックスは1位で大石達也投手を指名したがクジでハズレ、再指名では伊志嶺翔大選手も競合の末ハズレクジを引き、さらには山田哲人選手を指名するもやはりハズレクジ。オリックスはこの時、実に1位指名だけで3回もクジでハズレた末、(後藤)駿太選手を指名したのだった。クジに3回ハズレての1位指名はドラフト史上初の出来事だったという。

駿太選手は高卒ながらも走力と守備力を買われ、1年目から1軍で活躍するようになった。活躍と言ってももちろんレギュラークラスの働きではなかったわけだが、しかし随所で走力を活かした好プレーが光っていた。だがその駿太選手も今季はプロ6年目を迎える。そろそろレギュラーとして定着しなければならない年齢だ。

なぜ筆者が駿太選手の覚醒に期待を寄せているかと言えば、それはひとえにバファローズの高い投手力と、低い得点力のアンバランスに由縁している。リーグ2位のチーム防御率を誇る投手力があれば、本来5位に沈み込むはずはないのだ。しかしそれでも5位に低迷してしまったのは、得点力の低さが大きな原因となっている。投手力は安定していても、得点力がリーグ5位だった。仮に得点力がリーグ4位だったとすれば、クライマックスシリーズにも出られていただろう。

この低い得点力をアップさせるためには、兎に角出塁率の高いリードオフマンを確立させる必要がある。走力や経験を考えれば、駿太選手こそそのポジションに相応しいと筆者は考えるのだ。駿太選手の守備力と走力に関しては十分1軍クラスだ。あとは打力と盗塁を決める能力さえ身についてくれば、十分レギューラとして活躍することができるはずだ。駿太選手は走力がある割には盗塁の数が非常に少ない。だがリードオフマンになってもらうためには、走力だけではなく盗塁技術も磨く必要がある。

駿太選手のように走力のある選手が数多く出塁することができれば、オリックスには糸井選手、中島選手、T-岡田選手というスラッガーが揃っているのだ。昨季に関してはこの強力打線があまり機能しなかったが、しかし今季、駿太選手が塁上を引っ掻き回すことができれば、スラッガーたちも今まで以上に楽な気持ちで打席に立てるようになるだろう。少なくとも必要以上に長打を求められる場面は減り、大振りをすることによって不振に陥ったり、怪我をすることも減っていくはずだ。

だからこそ筆者は、駿太選手こそが今季バファローズのトリガーポイントになると考えているのである。駿太選手がリードオフマンとしてフルイニング出場するような状況になれば、バファローズの攻撃はもっと楽になるはずなのだ。もちろんバファローズには安達選手の存在もあるわけだが、その安達選手と駿太選手でレベルの高い競争をしていければ、それが最善の形ではないだろうか。それでも筆者が駿太選手をリードオフマンに推す理由は、安達選手にはクリーンナップを打てる潜在能力があると考えているからだ。

バファローズは生え抜きの主力選手が非常に少ない。だがチームが安定的に勝っていくためには、やはりすべての選手のパイプ役ともなれる生え抜きの主力選手が必要だ。生え抜きの主力選手がいてこそ、FA選手たちも本来の力を発揮しやすくなる。5年後のバファローズがかつての輝きを取り戻すためには、その頃は1番駿太、3番安達という不動の形が出来上がっていることが一つの希望となるのではないだろうか。少なくとも筆者は昨季のバファローズを見ていて、そう感じていたのである。そして駿太選手には昨年7月31日に見せたあの悔し涙をいつまでも忘れず、強くなっていってもらいたいと願っている。







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