アレックスラミレス

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2016年01月02日

最下位から100%優勝できると言い切ったラミレス新監督

logo-baystars.gif近年「優勝目指して頑張ります」という監督が増えている中、横浜DeNAベイスターズのラミレス新監督は「優勝する」と言い切った。やはり監督という立場である人間は、優勝以外を目指してはいけない。中には「まずはAクラス入り」と言うような情けない監督もいるが、果たして最初から優勝する気のない人物にチームの指揮を任せて良いものだろうか。それこそチームの士気に影響すると筆者は考えている。

だがラミレス監督は違う。現有戦力で優勝できる力がベイスターズにはあると言い切った。ちなみにベイスターズは10年連続Bクラスに沈んでいる最中であり、12球団の中で唯一クライマックスシリーズに進出したことがないチームとなっている。つまり2015年までのベイスターズは、12球団の中で最も弱いチームとも言い換えられるチームなのだ。しかしそのチームの指揮を任され、ラミレス監督は「100%優勝できる」と言い切った。

ラミレス監督のこの言葉は決してリップサービスではない。確かにラミレス監督はファンサービスを誰よりも重視し、その明るいキャラクターで現役時代は人気を集めていた。そして恐らく、監督になったとしてもその明るいキャラクターが変わることはないだろう。そのキャラクターだけを見ると中畑清前監督と被らないでもないが、しかし野球技術に関する点で言えば中畑前監督とは被らないと筆者は感じている。

ラミレス監督は理論派でありながら、その理論を伝えるのが非常に巧い。そのため監督としての意志も、今季は今まで以上に明確に選手に浸透していくのではないだろうか。そしてそうなればプレーをしながら選手の中に迷いが生じることもなくなり、迷いがなくなればさらにプレーに集中できるようになり、結果的にパフォーマンスの向上へと繋がっていく。選手の中に迷いを生じさせないという点で見るならば、中畑前監督以上にラミレス監督は上手なのではないだろうか。

さらに特筆すべき点として、ラミレス監督の頭の中には明確なヴィジョンがあるようだ。監督はやはり根拠のあるヴィジョンを持っている必要がある。ヴィジョンがあれば戦略も立てやすく、戦術も練りやすい。そのため戦い方にもある種の一貫性が生まれ、明確なチームカラーを生み出すようになる。例えば98年に前回ベイスターズが優勝した時には「マシンガン打線」という個性を持っていた。

チームカラーという個性が明確になっていくと、選手たちもその流れに乗りやすい。そして流れが生まれてくると、調子が悪かった選手もその流れに飲み込まれ、チームと一緒に調子を上げていけることもある。つまりチームカラーや一貫性、個性を持たせることができると、チームスポーツというのはそれが非常に大きな武器となるのだ。

そのチームカラーの確立を実現するためにも、監督の中にヴィジョンが存在している必要がある。ヴィジョンを持たない監督がチームを指揮しても、チームカラーを確立させることは決してできない。そういう意味でも明確なヴィジョンを持っているラミレス監督は、中畑前監督が作り上げてきた礎をさらに確固たるものにし、負癖がついてしまったベイスターズを変身させることもできるかもしれない。

プロ野球にクライマックスシリーズが誕生して早10年が過ぎ去った。セ・リーグの方が導入が遅かったとは言え、毎年6チーム中3チームも出場できてしまうのがクライマックスシリーズだ。それにまだ出場できていないというのは、現時点ではベイスターズの汚点となってしまっている。だが今季、ラミレス監督がその汚点を消し去ってくれるはずだ。

ラミレス監督は「100%優勝できる」と、他の監督が決して口にしないような言葉を言い切った。だがラミレス監督の中に何の根拠もなく、選手としてあれだけ偉大だった監督が、軽々しくこのような言葉を口にすることはないはずだ。だからこそ筆者はラミレス監督のこの言葉に微塵の疑いも感じていないのである。ベイスターズは今季、ラミレス監督の言葉通り98年以来の優勝を果たすのだろうと、筆者は今信じてやまないのである。





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