横浜スタジアム,買収,DeNA

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2015年11月23日

DeNA球団が第三セクター横浜スタジムの買収計画を発表

logo-npb.gifこれは11月20日の報道だ。横浜DeNAベイスターズが、横浜スタジアムを子会社化すると発表した。TOBを実施し、その買収総額は98億4,000万円になるという。これで球場を所有するプロ球団が、12球団中3球団になる。

プロ球団の中で自前の球場を所有するチームは以外と少ない。阪神タイガースの阪神甲子園球場と、埼玉西武ライオンズの西武プリンスドームのみだ。ここにDeNA球団の横浜スタジムが加わることになる。他の球団は球場を借りているわけだが、そのレンタル料が以外と球団運営を圧迫しているケースもある。そういう意味では経営体力のある球団が球場を買収してしまうというのは、将来的な経費削減策としては非常に有効だ。

実は横浜スタジムの使用料は12球団の中でもかなり高額な部類に入る。プロ球団の試合を開催すると、その使用料は入場料の25%となる。しかも売店の売り上げに関しては球団には入らない。DeNA球団は年間8億円の使用料を横浜市にただ支払い続け、観客動員数をいくら増やしても実入りはそれほど増えるわけではない、という構造になっている。

なおDeNAがベイスターズを買収する以前に、LIXILグループが球団を買収するという話があった。この時交渉が決裂した原因が横浜スタジアムの存在だったことは有名な話だ。買収の条件として横浜スタジアムを使用し続けるという条件があったと言われ、実入りのない横浜スタジムの利用を嫌い、LIXILグループは買収から撤退したと言われている。

今回のTOBは明日11月24日から来年1月20日までの、約2ヵ月の間に行われる。このTOBが実現すれば横浜スタジアムの収益はDeNA球団が得ることになり、球団の経営努力がそのまま収入に繋がることになる。これまでの横浜スタジムは、横浜市からの天下り先とも報道されており、第三セクターということもあってか、ビジネスとしてはまったく成り立っていなかった。だが来季は球団所有の球場となることで、横浜スタジムは今まで以上に魅力的なスタジアムへと変貌を遂げていくはずだ。

横浜市では、横浜ドーム構想が何年も前から練られている。だがDeNA球団が横浜スタジムを買収することにより、その構想も立ち消えとなるだろう。筆者としては横浜ドームに大きな魅力は感じていない。やはり野球は青空の下でプレーするもので、天候という条件もまた、野球の醍醐味だと考えている。

ちなみに横浜スタジアム買収後は、今までの人工芝を天然芝に張り替える計画も進んでいるようだ。コボスタ宮城同様、これは大きな魅力となるだろう。メジャーリーグも90年代以降天然芝化が急速に進み、現在では30球場中、人工芝なのは2球場しかない。しかもその内の一つであるトロント・ブルージェイズが本拠地とするロジャーズセンターも、2018年には天然芝化されるという。

日本では西武プリンスドームの人工芝が来季から、限りなく天然芝に近い人工芝に変わるとされているが、やはり選手たちのことを一番に考えるのであれば、人工芝の開発よりも天然芝化を進めるべきだろう。人工芝はイレギュラーも起こらないため、内野手の守備力を低下させるというデメリットもある。日本人内野手の守備がメジャーで通用しない原因もここにある。

横浜DeNAベイスターズには、新生横浜スタジムを魅力溢れるボールパークへと進化させていって欲しい。2015年の横浜スタジムの観客動員数は約180万人で、これはセ・リーグでは5位、12球団中7位という数字だ。だがいくらスタジムアムを魅力的にしても、最大のファンサービスはやはり勝つことだ。スタジアムの魅力を高めるのもとても大切なことだが、ベイスターズは来季こそは、少なくともAクラスに入らなければ、新たな横浜スタジムも宝の持ち腐れとなってしまうだろう。だがそうならないためにも、来季はラミレス新監督の手腕に筆者は大きな期待を寄せているのである。






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