GM,編成部長

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2016年07月17日

弱い球団は出した選手が活躍し、獲った選手が不振で終わる

  • 強いチームを作るにはその方法を知っているGMがいなければならない!
  • GMや編成部長が無能だと出した選手が活躍し、獲った選手は不振に終わる?!
  • 監督を代えるのと同様、GMや編成部長を変えていける風土が必要!?

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プロ野球チームの強弱は、7割方編成力で決まると言っても過言ではない。GMや編成部長が、チームが勝つための最善のバランスで編成を行えるチームは強い。逆に編成力がないと活躍できない選手を獲得してしまったり、移籍させてしまった選手が移籍先で活躍するということになってしまう。この傾向は今季は特に強いのではないだろうか。


まず両リーグで首位を走るホークスとカープだが、ホークスは昨季10勝7敗と活躍したスタンリッジがマリーンズに移籍してしまったが、今季ここまでは5勝5敗で、期待通りの活躍とはまだ言えない。逆に獲得した和田毅投手が9勝3敗と大活躍しており、昨季二桁勝利を挙げたスタンリッジ投手の穴はまったく感じられない。

カープに関してはかつての主砲である栗原健太選手を移籍させてしまったが、移籍先のイーグルスではまだ1軍では一度も打席に立っていない。栗原選手に関してはもちろん2013年を最後に1軍出場がないため、今季ここまで出場がなくても不思議ではないわけだが、やはりカープにとっては栗原選手の移籍は痛手ではなかった。逆に栗原選手の背番号5を与えられ中日から移籍してきたルナ選手は、出場試合数はここまで37試合と少ないものの、打率3割をキープしている。得点圏打率に限って言えば.378という勝負強さだ。

反面パ・リーグの最下位を走るバファローズは、昨オフに自由契約にした坂口智隆選手がスワローズで大活躍を見せている。ここまで試合に出なかったのは1試合のみで、打率.295、出塁率.373という素晴らしい成績をキープしており、1番バッターとしてしっかりと仕事をこなしている。この坂口選手を自由契約にしてしまったのは、バファローズにとっては大きな痛手だった。

そして言い方を変えれば、バファローズは坂口選手を活かすことができなかっただけではなく、瀬戸山編成部長は編成のトップとして、坂口選手はもう活躍できないという誤った判断を下してしまった。逆にシーズン途中で獲得したクラーク選手(前中日)はここまで11試合で打率.172で、三振11は29打数の38%を占めている。

セ・リーグの最下位に沈んでいるタイガースの場合は(記事作成時は最下位と0.5差の5位)、2年前に新井貴浩選手を自由契約にしている。その新井選手が今季はカープで打率.323、得点圏打率.388、打点65と目覚ましい活躍を見せている。タイガースの最後の4年間ではあまり良い活躍をできなかった新井選手だが、カープに戻ってからは存分にその実力を発揮している。さらにマートン選手も今季は3Aで打率.327という好成績をキープしている。

逆に獲得したヘイグ選手は成績不振で6月3日を最後に1軍ではプレーしておらず、藤川球児投手もシーズン途中で起用法が変わるなど、成績はパッとしたものではない。つまりタイガースもバファローズ同様、出した選手は活躍し、獲得した選手は低迷しているという状況だ。やはり選手を出すのも獲るのも両方失敗してしまうと、チームはなかなか勝てる状態にはならない。

映画やテレビドラマというのは、キャスティングの成否によってヒットするか否かが分かれると言われている。キャスティングが上手くいけばヒットするし、逆にどんなに内容が素晴らしくてもキャスティングで失敗してしまうとヒットすることはないと言う。プロ野球も同じではないだろうか。

キャスティングが上手くいったチームは安定的に勝てるし、キャスティングでミステイクの多かったチームは下位に沈んでしまう。キャスティングのミステイクという意味では、ライオンズやイーグルスにも同じことが言えるだろう。

このようなチームの場合、いくら監督や選手を入れ替えても勝てるようにはならない。勝てるチームバランスを熟知した人物が編成のトップに立ちチームビルディング(キャスティング)を行わなければ、根本的にチーム力がアップすることはない。要するに外からいくら高額年俸選手をたくさん連れてきたとしても、そのバランスが悪かったり、見通しが甘かったりすれば選手を活かせないし、怪我ばかりされてしまうということだ。

今後のプロ野球は監督を代えることと同じような感覚で、GMや編成部長を成績によって解任できるようにしていかなければ、弱いチームはいつまで経っても弱いままになってしまうだろう。特に低迷が続いているライオンズ、バファローズ、イーグルスなどは編成のトップを見直すことが肝要であると筆者は考えているのである。





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