プレーオフ,クライマックスシリーズ

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2016年07月03日

クライマックスシリーズの価値を下げかねないいびつなセ順位

  • 交流戦後はいびつな順位表となっているセ・リーグ
  • 一強状態はプロリーグトして決して良い状態ではない
  • 現行のクライマックスシリーズの制度は見直すべきだ

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やはりセパの均衡は崩れているのではないだろうか。交流戦は今季もパ・リーグの勝利数多で終わったわけだが、その後の順位表がいびつな状態になっているのだ。パ・リーグに関しては正常だと思うが、セ・リーグの順位表は決して良い状態ではないと思う。

パ・リーグは上位3チームが勝ち越し、下位3チームが負け越しているという至って普通の状態となっている。しかしセ・リーグは首位のカープだけが勝ち越し、残りの5球団はすべて負け越している。2位の中日ドラゴンズでさえも36勝40敗と4つも負け越している。

セ・リーグは広島カープの一強状態と言えば聞こえも良いが、しかしリーグ戦が一強状態ではリーグ戦の面白みには欠けてしまう。カープが久しぶりに優勝をすればカープファンは盛り上がると思う。だが野球ファン全体で考えると、一強というのは決して良い状態ではない。

メジャーリーグの場合は全球団の実力差をなくす努力を長年続けている。その効果は目に見えており、特定の球団ばかりが優勝するような状態ではないし、一強状態になることもほとんどない。そのためどの球団のファンもシーズンを通して野球にエキサイトできるようになる。

一方現状のセ・リーグのような状態になってしまうと、プレーオフ制度の意味合いが変わってきてしまう。普通であればプレーオフは上位の強いチームが最後の鎬を削る場となるはずだ。だが現状ではそうはならず、弱いチームでもプレーオフに出ることができる、という価値に低下してしまう。果たしてこのようなプレーオフに魅力などあるだろうか。

クライマックスシリーズと命名されているプレーオフも、そろそろ見直す時期ではないだろうか、日本シリーズの価値を下げないためにも。筆者個人の意見としては、首位と10ゲーム差以上離れているチームには少なくともプレーオフの出場権を与えるべきではないと思う。

メジャーリーグでプレーオフに出場できるのは各地区の首位チームと、2位になったチーム中の上位のみであり、負け越しているような弱い球団がプレーオフに出られる可能性はほとんどない。ここが日本プロ野球のプレーオフと大きく異なる点だ。日本の場合は3位以内に入れればシーズンを負け越していたとしてもプレーオフに出場することができる。繰り返すが、果たしてそのようなプレーオフに魅力などあるだろうか。

日本のプレーオフは、プレーオフそのものの商業性とシーズンの消化試合を減らすことに主眼が置かれている。つまり真意としては本当に強いチームを決める、というところにフォーカスは当てられていないのだ。

実は筆者はプレーオフが誕生した2004年から、現行のプレーオフ制度には賛成ではなかった。それは上述するような制度であったためだ。強いチームを決めるためではなく、消化試合を減らすための制度に筆者は魅力など感じられない。

確かにプレーオフ制度の導入により、消化試合が減り商業性が改善されたことは事実だ。しかし消化試合の有無は球団努力の問題であり、各球団が勝つために最善の努力をしていたならば、消化試合は自ずと減っていくはずだ。そして仮に早々に優勝戦線を離脱したとしても、その時点から来季の優勝に向けて早々と準備を始めれば良い。

日本シリーズはプロ野球最高峰の短期決戦であるべきだ。しかし現行制度では極端な話、シーズンを負け越したチーム同士が日本シリーズで戦う可能性だってあるのだ。その証拠にシーズンが始まる前のインタビューで「まずは3位を目指す」と情けないコメントを平気でしている監督さえも存在している。

筆者はプロ野球を心から愛している。だからこそ現行のままではいけないと思うのだ。プレーオフはリーグ内の最も強いチームを決める決戦であるべきで、弱いチームでも参加できる物にしてはならないと思う。仮にシーズンを負け越したチームが運良く日本シリーズに進んでしまっては、世間は盛り上がったとしても真の野球ファンは決して楽しめないと筆者は思うのである。





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