プロ野球,セカンドキャリア

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2016年05月14日

プロ野球選手たちのセカンドキャリアについて考えてみる

  • プロ野球は毎年2球団分に相当する人数が引退している。
  • 彼らのセカンドキャリアを球界はサポートできているのか?
  • セカンドキャリアに何か新しいアイデアはないのか?!

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プロ野球界に必要な改革は、もはや待ったなしという時期に差し掛かっていると思う。その中でも今回はセカンドキャリアについて考えていきたい。昨シーズンが終わると、127人の選手が現役を退いた。そしてそのうち87名(69%)がプロアマ野球界で何らかの職に就き、24名(19%)が野球とは関係な仕事に再就職を果たしている。また16名(12%)は未だ未定のままであるようだ。

プロ野球のセカンドキャリアは、一昔前よりは改善されていると思う。球団によってはアマチュア選手を指導する野球アカデミーを設立し、そこで引退した選手をコーチとして雇用したりもしている。だがそこで雇用される人数などは微々たるもので、採用されればラッキーといった程度の割合だ。球団からよほど信頼された選手でない限り、アカデミーへの就職を前提に現役を退くことは難しい。

プロ野球のコーチ業に関しても、ポストなどほとんどない。毎年コーチが大幅に入れ替わるわけではないし、ポストの数そのものが増えることもない。引退後にコーチ職に就けたのは昨季は11人(8.6%)だけだった。アマ指導者に限って言えば僅かに1人だけだ。

このようなセカンドキャリア問題もあるため、やはり野球界はアマチュア時代からもっと一般常識や一般知識を叩き込む必要がある。一般常識がなければ一般企業に就職することもできないし、仕事をする上での常識を知らなければ起業まではできたとしても、それをビジネスとして成功させることは難しい。実際このようなケースでは、ビジネスパートナーにお金を騙し取られる元プロ野球選手も多い。やはり悪い人間というのは、元野球選手には常識がないという弱みにつけ込むのだろう。

中にはセカンドキャリア問題で躓いてしまい職を転々としたり、最悪の場合は窃盗や強盗などを行うケースも過去にはあった。このような最悪の事態を再び起こさないためにも、選手に対する人間教育は本当に必要だと思う。

例えば引退したばかりの選手たちを集めて軟式野球チームを結成し、料金を支払えば草野球チームが好きな時に対戦できる、などのサービスはあってもいいのではないだろうか。1日1試合ではさすがに商業的には厳しいとは思うが、2時間の試合を1日3試合行えば、料金設定によっては商業的には成り立つように思える。そしてそのようなチームとお金を払ってでも戦い実力を試してみたい、というチームもたくさんいるはずだ。また、ただ単にファン目線で一緒に野球を楽しみたい、というチームも多いだろう。

また、草野球チームが参加出来るトーナメントやリーグ戦を商業的に立ち上げるのも良いのではないだろうか。例えば勝ち上がっていけば元プロチームと対戦できたり、勝てなくても必ず1回は元プロと対戦できるなどのサービスを提供すれば、通常の草野球リーグよりももっと盛り上げることはできるはずだ。また、そこから野球塾の生徒を集めるという伏線を引いていくこともできる。

このように、セカンドキャリアに関するアイデアはいくらでも出てくる。だがプロ野球界がそこに本腰を入れようとはしない。それならば選手会がセカンドキャリア問題をもっと本気で考え、例えば資格取得のサポートなどをしても良いと思う。柔道整復師やトレーナーなどの資格取得は、元プロ選手にはぴったりのセカンドキャリアのように感じられる。

引退した選手たちをプロ野球球団のみで受け入れることには限界がある。毎年100人以上の選手が現役を退いており、それが120人にもなればプロ野球チームを2球団作れる人数となる。つまり言い換えれば12球団中、2球団に相当する人数が毎年現役を退いているのだ。彼らのセカンドキャリアをもっと真剣に考えていかなければ、本当に有能な人物を今後の野球界は、どんどん他種目に奪われていってしまうのではないだろうか?





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