熊本大震災,プロ野球

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2016年04月19日

熊本大分大震災が起きた今、プロ野球選手たちにできること

logo-npb.gif東日本大震災が起こったのはまだ僅か5年前だ。その爪痕は今なお色濃く残り、被災者たちの日常に大きな影を落とし続けている。傷などとても癒えてはいない。日本はまだそんな状況だと言うのに、今度は熊本に、阪神大震災クラスの震災が降りかかってしまった。

世間は自粛ムードが強まりつつある。それを批判する者もいるが、しかし筆者は、今あえてやる必要がないことは自粛し、日常生活に専念することが重要だと考えている。


悩ましいのは慶事だ。結婚式を控えていたカップルも大勢いたことだろう。その多くのカップルは結婚式を延期にしていると聞くが、それは正解だと思う。結婚記念日のたびに「震災が起こった中で式を挙げた」と思い出すのはあまりにも辛いことだ。

プロ野球界はと言えば、選手の多くが「自分たちは野球しかできない。だから今まで以上に一生懸命野球をする」と口にしている。これで良いと思う。プロ野球選手は今は野球に専念すべきだ。被災地が出身の選手は気が気ではないと思うが、今はできることなど限られている。

多くの道路が遮断され、熊本県内に入ることはほとんどできない。入れるのは特別な許可を得た車だけのはずだ。ヘリコプターだって安全に着陸できる場所は少ないはずだし、ましてや自家用機を飛ばすなど以ての外だ。もう少し落ち着けばボランティアも求められるようにはなるだろう。しかし今できることと言えば募金活動くらいだ。

だからこそ選手たちは一生懸命プレーし、たくさんの観客をスタジアムに呼び、少しでも多くの募金を集める。もしくは熊本の子どもたちに今後必要になるであろう野球道具の寄付を募ったって良いだろう。

今被災者に必要なのは「いつも通りのこと」ではないだろうか。生活という、一番大きな「いつも通り」を失ってしまった今、他の何かで「いつも通り」を得ていかなければ、被災者の心はとても持たないと思う。そしてその「いつも通り」のひとつが、プロ野球だと筆者は考えている。

今プロ野球選手が何か特別なことをする必要などない。最高のプレーをして、そのニュースを熊本に届けることこそがプロ野球選手に今できる唯一のことだ。熊本には福岡ソフトバンクホークスのファンも多いだろう。巨人ファンだって多いだろう。応援している球団が勝ち、応援している選手が活躍したというニュースを耳にすれば、被災者もほんの少しは笑顔になれるのではないだろうか。

日本という国は、アメリカのように広大な土地があるわけではない。そのため幹線道路が少し途切れてしまうだけで、車の行き来が困難になってしまう。流通のプロフェッショナルであるコンビニエンスストアや、宅配便業者でさえも立ち往生している状況なのだ。そんな状況下でプロ野球選手ができる特別なことなどないに等しい。

そう、できることと言えば最高のプレーをすることで、熊本のファンをほんの少しでも笑顔にし、ほんの少しでも勇気付けることだけだ。去年から今年にかけてプロ野球には暗いニュースが続いた。そんな今だからこそ、真摯に野球に取り組むことが何よりも重要だと筆者は考えている。

テレビや携帯電話はほとんど使えない状況だとは思う。だがラジオならば電池さえあれば聞くことができる。そのラジオから応援している選手が活躍したというニュースが飛び込んできたら、どんなに嬉しいだろう。

野球で被災者全員を勇気付けることはできない。しかし野球は決して無力ではない!プロ野球選手たちは決してそのことを疑わず、熊本の野球ファンのためにも留まることなくペナントレースを必死で戦い抜いて欲しいと思う。






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