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2016年03月22日

プロ野球選手は聖人じゃなければなってはいけないのだろうか

logo-npb.gifプロ野球界から続々とモラルに反した選手がいたという報告が飛び出してきている。もうほとんど切りがなく、一々反応することもできないほどだ。だが筆者個人としては、違法ではない限り多少人には言えないことをしていたとしても構わないというスタンスは変わらない。

ここ数日の野球ニュースを読み返すと、高校野球を対象にした現金のやり取り、賭けゴルフ、賭け麻雀、ノックでエラーしたら罰金などなど、叩かれればまだまだいくらでも出てきそうな様相だ。だが不思議なのは、球界の大物OBたちのほとんどが声を潜めているという点ではないだろうか。

その理由は単純だ。20〜30年前、もしくはそれ以上前のプロ野球界では、ここ数日で飛び出しきていること以上のことが行われていたと言われている。賭け麻雀で現行犯逮捕された一流プロ野球選手もいれば、朝まで酒を浴びるほど飲んでデイゲームに出ていた選手もおり、賭けゴルフなども普通に行われていたはずだ。

政治家は要職に就くと、必ず下世話な人間が重箱の隅を突つくように粗探しをしてくる。それにより決して違法ではないのにまるで犯罪者扱いされ、政治家として国に多大な貢献をしていたとしても、故意ではない失策だったとしても職を失うことがある。果たして政治家は聖人じゃなければならないのだろうか。日本人が大好きな織田信長、豊臣秀吉、徳川家康は皆悪人の顔も持っていた。そして政治家同様、果たしてプロ野球選手も聖人じゃなければならないのだろうか。筆者はそうは思わない。

違法じゃないにしても人の見本にはなれないことをした選手は現役の中にも数え切れないほどいる。彼らを責め立てる人たちは果たして聖人なのだろうか。虫も殺したことがないような聖人であるならば責める権利もあるのかもしれない。だが選手たちのプライバシーを侵すような一部メディアに、多少モラルから逸脱した選手たちを糾弾する権利などないと筆者は考えている。

八百長に繋がるような違法な野球賭博はもちろん言語道断だ。だが活躍に対して仲間内で賭けを行うくらい良いのではないだろうか。確かにプロ野球選手として、アマチュア野球を賭けの対象にしてしまうのは良くはないと思う。賭けゴルフや賭け麻雀も場合によっては違法になるのではないだろうか。筆者は法律には疎いのだが、過去実際に賭け麻雀で現行犯逮捕されているプロ野球選手がいたということは、本来は違法なのだろう。

メディアが必要以上に煽ることによって、世論は少し過敏になり過ぎてはいないだろうか。プロ野球をある意味見せしめとしてはいないだろうか。もちろん球界が100%クリーンであるならばそれに越したことはないのだろう。しかし、だからと言ってプロ野球選手が聖人である必要はないと筆者は思うのである。

今回はルール違反をしたこと以外でも、モラルに反しているという理由で問題にされているケースもある。だがモラルとは何を基準にしているのだろうか。プロ野球選手が味方の活躍に対して現金を賭けるのはモラル違反だと糾弾されているが、電車で若者がお年寄りに席を譲らなかったり、電車内で電話をかけるのは今のままで良いのだろうか。それともプロ野球選手が有名人だから責められているだけなのだろうか。

先日アメリカでは、ハルク・ホーガン氏のプライバシーを侵害したとして、ネットメディアが超高額賠償を支払うという判決が下された。だが日本ではメディアが有名人のプライバシーを侵したとしても、また同じことを繰り返せる程度の賠償責任しか下されることはない。このような甘さは表現の自由などではなく、単純に不公平というべきではないだろうか。

決して日本に限った話ではないわけだが、あまりにも他人の不幸を楽しむメディア、大衆が多いように感じられる。たまにテレビで放送されるプロ野球珍プレー好プレーだってそうだ。番組のほとんどはミスをしてしまったプロ野球選手たちを笑い者にしているだけで、好プレー場面などほとんど時間が割かれることはない。

プロ野球選手という職業は一見華やかにも見えるが、しかし実際は過酷な職業だ。ちょっと結果を出せなければすぐにクビになってしまうし、怪我をすれば仕事を続けることはできなくなる。そして2〜11月はとにかく野球漬けでまともなオフなどほとんどないに等しい。これだけ過酷な生活を送っているのだから、オフシーズンに賭けゴルフをして気分転換をするくらい、法で許される範囲であれば良いのではないかと筆者は考えてしまうのである。

だがこの考えは間違っているのだろうか。一般人で1万円程度を賭けてゴルフをしているプレイヤーなど数え切れないほどいるはずだ。それでもプロ野球選手は有名人であることから、子どもの憧れであることから、人知れずであってもそのようなことをしてはいけないのだろうか。一連のニュースを追っていくと、あまりにも成否の境界線を狭め過ぎてしまっているように筆者には感じられるのである。






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