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2016年03月11日

プロ野球主導に期待したいファンを巻き込んだ復興支援の形

logo-npb.gif東日本大震災から今日でちょうど5年が経った。しかしその爪痕はまだ深く残されており、仮設住宅を出られずにいる被災者もまだまだ多い。この現状に対し、プロ野球でもっと力強いサポートをすることはできないだろうか。

選手が入場ゲートに立って募金活動を行うのにも限界はある。特に試合前ではコンディショニングが重要になるし、試合後ではデイゲーム以外で行うことは難しい。それではいっそのこと、チケット料金を100円上積みし、その上積み分を丸々被災者の救済に使ってはどうだろうか。

仮にチケット1枚に対し100円を上積みしたとすれば、1試合で100〜500万円が集まることになり、12球団の6試合分で少なく見積もっても1日1000万円前後にはなるはずだ。東北地区の被災地の物価は決して高くはない。1000〜2000万円で一軒家を購入することもできる。

このようにしてプロ野球が家屋を購入し、抽選などにより被災者に提供するというやり方もなしではないと筆者は考える。確かに被災者全員を賄うことは難しいが、しかしその平等にこだわり過ぎてしまっては何もできなくなる。家を所有していた方であれば、金融機関や役所に必ずそれを証明できる書類があるはずだ。固定資産税の納税記録であったり、ローンの支払い状況であったり。

家を持っていたという証明書を持っている方が抽選に参加できるというやり方など、工夫ならいくらでもできるはずだ。もしくはアパートなどの集合住宅を分譲扱いにして提供するのも良いのではないだろうか。少なくとも今後も仮設住宅で暮らし続けるよりは、ずっと健全であると思う。

30〜40代の働き盛りであれば、今後またローンを組んで自力で家を購入することもできるだろう。しかし定年を過ぎているお年寄りの場合、その多くは年金暮らしであるはずだ。そのような方々が新たに住まいを購入することは非常に難しい。そして彼らはまさにON時代のプロ野球を盛り上げてくれた野球ファンたちだ。

彼らに恩返しをするという意味でも、プロ野球はもっと具体的で実利のあるサポートを目指してもらいたい。プロ野球は日本国内では最も大きなスポーツビジネスだ。社会に与える影響力も絶大だ。もしONを中心とした名球会のスターたちが率先してこのような具体的なサポートを始めていけば、かつてはONに夢を与えてもらった全国の資産家たちも、もっと動いてくれるような気がする。

そして我々若い世代の野球ファンも、このような形でチケット料金が上積みされたとしたら、喜んでチケットを買ってサポートの一助になっていきたい。街頭募金ではその使い道を明確に辿れない分、我々が募金へと気持ちが向かないケースもある。しかしプロ野球が明確な形で募金を募り、明確な形でサポートを実現させていけば、もっともっと被災者に対してのサポートを厚くしていけると思う。

大きな被災に遭わなかった我々には自分たちの仕事があり、自分たちの生活がある。その生活を壊してまでサポートをすることはできないし、被災者もそんなことは望んでいないはずだ。だからこそ現金という明確な形で、具体的なサポートをしていければそれば一番だと筆者は考えている。

確かに現金があったとしても、建築に携わる人材が不足しているという現状もある。だが人手なら外国から有能な人材を受け入れることも可能だ。プロ野球が助っ人外国人選手を連れてくるように。

サポートには限界があるし、平等さを無視することもできない。しかしそればかり考えていては前へ進むスピードはなかなか上がらない。復興のスピードをもっと速めるためにも、プロ野球にはもっと率先した、プロ野球界主体の具体的なサポートを目指してもらいたい。

そのためにチケット料金が100円高くなったとしても、それに対し文句を言うファンは果たしているだろうか。いや、いないはずだ。明確な使い道が見えるのであれば、100円の上積みをプロ野球ファンは喜んで受け入れてくれるはずだ。

震災からはもう5年が経ってしまった。少しずつ風化が始まっている今こそ、プロ野球が主導となり、もう一度我々の目を被災地に強く向けさせて欲しい。そしてただ募金を募るだけではなく、募金の明確な使い道を我々ファンに示してもらいたい。プロ球団は日本を代表する企業が所有しているのだ。それだけ力のある企業がプロ野球にはこれだけ集まっているのだから、12球団が一致団結すればもっとファンを巻き込むことができ、もっと力強い復興支援ができるはずだと、筆者は信じているのである。






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